FidelityFX CASはパフォーマンス改善にも利用されている
FidelityFX CASは本来画質の鮮明化的な機能だが、レンダースケール調整と合わせて利用するとパフォーマンス改善にも利用できる。先日リリースされたFSRこと「FidelityFX Super Resolution」がこの機能の上位互換となったため今後は採用例が減ると思われるが、「Cyberpunk 2077」や「The Medium」などでFidelityFX CASの応用例が確認できる。
FidelityFX CASがフレームレートにどの程度影響したのか、ベンチマークがとりやすいゲームに限定しフルHD時のフレームレートで比較してみよう。
これらの結果から、FidelityFX CASによる鮮明化は、フレームレートへの影響がほぼゼロ〜極めて軽微であることがわかる。さらにCyberpunk 2077やThe Mediumのようにレンダースケール調整を伴う実装であれば、スケーリング設定を100より小さくすることで大幅にフレームレートは上がるが、画質は相応に犠牲になる。ただ前述の通り、FidelityFX CASとレンダースケール調整はFSRという上位機能が出てきたため、今後はFSRの利用が進むだろう。
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