このページの本文へ

マカフィー、「モバイル脅威レポート2021」を発表。トロイの木馬がパンデミック関連のマルウェア全体の90%を占め、一般ユーザーの最大の脅威の1つに

2021年06月30日 16時00分更新

文● ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 マカフィーのAdvanced Threats Researchチームは6月30日、「モバイル脅威レポート2021」を発表した。

 本レポートでは、ハッカーが偽アプリ/トロイの木馬/詐欺メッセージを悪用して一般ユーザーを狙っていることが明らかになった。

 主な注目点は以下の通り

・2021年はマルウェアによる偽情報やステルス攻撃の年になると予測。

・同社が検出したモバイルマルウェアの総数は、2020年末(第4四半期)時点で4300万件、このうち300万件超が新規検出。

・トロイの木馬がパンデミック関連のマルウェア全体の90%を占め、一般ユーザーの最大の脅威の1つに。

・ハッカーはモバイルマルウェア「Etinu」によりユーザーに気付かれる事なく、SMSメッセージを読み取り、プレミアムサービスのサブスクリプション認証に必要な情報を抽出。検出・削除されるまでに70万超のダウンロードが行なわれたと報告。

 昨年、一般ユーザーが直面した最もアクティブなモバイル脅威は「隠しアプリ」であり、1年間のロックダウンと、オンライン、デバイス使用時間の急増という機に乗じて、ハッカーたちは多くのアプローチを通じて利益を得ているという。

 マカフィーのチーフサイエンティスト兼フェローのラージ・サマニは「パンデミックはモバイルデバイスへの依存度を高めただけでなく、悪意ある攻撃者が一般ユーザーをだまして個人情報を盗み取る新たな方法の開発を後押ししたことも判明しました。こうした高度なマルウェアや詐欺に加えて、新たな手口による請求詐欺も復活していることが明らかになりました。一般ユーザーは慌ただしく日常の活動を続けているため、個人データの保護についてよく理解し、積極的に取り組むことが重要です。」とコメントしている。

カテゴリートップへ