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「Mi 11 Lite 5G」はFeliCa搭載で日本を意識、シャオミ担当者が開発秘話を語る

2021年06月24日 15時00分更新

文● 山根康宏 編集●ASCII

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「Mi 11 Lite 5G」のFeliCa搭載や開発経緯を関係者に聞く

 シャオミから発売される「Mi 11 Lite 5G」は最新の5nmプロセッサによるチップセットを搭載しつつ、5Gスマートフォンとして世界最薄サイズを実現した製品だ。しかもFeliCaを搭載しており、日本市場向けのローカライズも行なわれている。Mi 11 Lite 5Gの日本投入に関して、シャオミの東アジア地域ジェネラルマネージャー、Steven Wang氏に話を伺った。

シャオミのSteven Wangマネージャー

日本投入を考えグローバルモデルと部材を共通化

──日本で発売されるMi 11 Lite 5Gの大きな特徴を教えてください

Steven Wang氏(以下Wang氏):日本市場では初となる、クアルコムのSnapdragon 780Gをチップセットに搭載しています。ハイエンドチップセットと同じ5nmプロセスで製造されたハイパフォーマンスなチップセットで、パフォーマンスだけではなく電力管理性能なども向上しています。またFeliCaを搭載することで、日常的に使えるモデルとしました。

──昨年投入したMi 10 Lite 5Gはキャリアモデルでした。Mi 11 Lite 5GはなぜSIMフリーマーケットモデルにしたのでしょうか?

Wang氏:日本ではMNOから低価格な料金プラン(ahamoなど)も出てきており、今後SIMフリーモデルのスマートフォン市場が拡大すると考えています。しかしSIMカードだけを契約するお客様は、価格が安くローエンドのスマートフォンを求めているわけではありません。最高のバリュー、コストパフォーマンスの高い製品を欲しいと考えていると思います。Mi 11 Lite 5Gは毎日使っていただける、SIMフリーマーケットに適した製品と考えています。

Mi 11 Lite 5Gは日本向けカスタマイズもされている

──FeliCa搭載はいつの時点で決めたのでしょうか?

Wang氏:Mi 11 Lite 5Gは開発の早い時期から日本市場に投入しようと考えました。しかし、フラッグシップのような使用感を日本で提供するためにはFeliCaの搭載は必須です。一方、Mi 11 Lite 5Gは本体デザインや薄さにもこだわりを持たせました。コストメリットを得るためには、グローバルでなるべく共通の部材を使うことが求められます。

 FeliCaのチップは一般的なNFCのチップより大きく、FeliCaを搭載するためには本体内部のパーツの小型化などが必要です。そこで我々はMi 11 Lite 5Gの部材を選定する際に本体の薄型化を損なわぬよう、フレキシブルディスプレーにも使われているP-OLEDを採用するなどしました。つまり日本向けの仕様をベースにグローバル向けの部材も共通のものを採用しているのです。その結果、6.81mmという薄さの中にFeliCaチップを搭載することが可能になったのです。

5G端末として世界最薄。FeliCa搭載を前提に全グローバルモデルを共通で開発

──Mi 11 Lite 5Gの性能で4万3800円(税込み)という価格はかなりアグレッシブで、他社の同価格帯の製品よりも性能が高いと感じます。またグローバルで販売されているMi 11 Lite 5Gは日本の価格よりも高く、日本モデルはFeliCaを搭載するなどローカライズも行われています。どうやってこの安さを実現したのでしょうか?

Wang氏:まずMi 11 Lite 5Gの価格は適正なものと我々は考えています。Mi 11 Lite 5Gが安いのではなく、他社さんの価格設定が高めになっているのではないでしょうか。シャオミは「ハードウェアからの利益率は5%以下」を公約しており、それを守り続けています。実際に弊社の製品を分解して内部のパーツを調べていただければ、各部品の合計コストがいくらになるかも明確にわかります。Mi 11 Lite 5Gも利益率5%以下をベースに価格設定をしました。

──日本ですでに発売されている「Redmi Note 10 Pro」は1億800万画素カメラを搭載するなど、一部の性能はMi 11 Lite 5Gより高くなっています。この両者はどのように差別化して販売するのでしょうか?

Wang氏:シャオミは「あらゆる消費者に最適な製品を提供したい」と考えています。Mi 11 Lite 5Gは「5nmプロセスの高速CPU」「5G対応世界最薄・高デザイン」「FeliCa搭載」という特徴があり、全体的なパフォーマンスも高い製品です。

 Redmi Note 10 Proはカメラに強みを持たせ、またコストパフォーマンスを高めました。一方では通信方式は4Gのみに対応します。ユーザーニーズに応じて個別に製品を提供していくというのが我々の考えです。

Mi 11 Lite 5Gは日本のSIMフリー市場にも最適な製品と説明するWang氏

──グローバル市場ではシャオミは数多くの製品を出しています。「Mi 11」などハイエンドモデルも多数展開されています。その中でMi 11 Lite 5Gを日本に投入しようと考えた理由を教えてください。

Wang氏:我々は日本のスマートフォン市場に大きな影響や破壊力を与える製品を投入しようと考えました。SIMフリー市場では4万円台の製品がそれに相当すると思われます。この価格帯の製品は競争がとても激しくなっていますが、チップセットの供給不足の影響を受け、最新ではなく昨年のテクノロジーを採用したモデルも多く見られます。Mi 11 Lite 5Gは4万円台で最新チップセットを搭載することで全世代の製品よりコストパフォーマンスを高め、さらにデュアルスピーカーなどプレミアムな部材も搭載しています。4万円台のSIMフリー市場で他製品と比べて大きな差別化ができる製品と考え、Mi 11 Lite 5Gを日本に投入しました。

 Mi 11 Lite 5Gはこれまでハイエンドモデルを使っているお客様や、ローエンド製品からのアップグレードにも対応した製品だと考えています。

──2021年、日本市場での目標はありますか?

Wang氏:販売台数の目標などは現時点ではお答えできないのですが、日本市場での手ごたえとして昨年よりも弊社の製品が高評価で受け入れられていると感じています。日本のマーケットは製品開発に時間がかかるため、シャオミとしても迅速な動きで対応していくつもりです。開発だけではなく販売チャネルのサポート強化なども進めています。その中で2021年の目標は大きく2つあります。

 1つ目はローカライズ。日本の消費者の好みに合った製品を出していく予定です。FeliCa搭載といった、日本向けのテクノロジーの導入も強化していきます。テクノロジーがもたらす新しい生活を、世界中のだれもが手にできるよう努力を続けていきます。

 2つ目はブランド力の強化。シャオミというブランドを日本のお客様により知っていただきたいと考えています。「シャオミという名前を聞けば、最良の製品を出してくれるメーカーだ」と日本の方々により多く認知してもらえるよう、これからも様々な製品展開をしていく予定です。

──ありがとうございました。今後の日本の展開も楽しみにしています。

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