■「Visaのタッチ決済」が店員さんに理解されない問題
VisaのApple Payが始まったことで、iPhoneやApple Watchでは「Visaのタッチ決済」(かつてのVisa payWave)が使えるようになります。最近ではコンビニやスーパーに導入が進んでいるものの、なかなか伝わらない場合もあるようです。
決済端末によっては磁気、IC、NFCのいわゆる3面待ちに対応しており、「Visaで」と伝えるだけでOKです。しかし通常のカード決済とNFC決済が分かれている場合、「Visaをタッチで」とNFC決済であることを明確に伝える必要があります。
また、店員さんによってはスマホを使った支払いは電子マネーやコード決済と認識している場合もあります。「スマホでクレジットカード決済ができる」ことが浸透するには、まだ時間がかかりそうです。
そこで期待されるのがキャンペーンです。三井住友カードは6月30日まで、最大1000円(利用金額の15%相当)の還元を実施しており、あちこちの店舗でVisaのタッチ決済が使われることで店員さんの理解度が高まるものと期待できます。
注意点として、しっかり「クレジットカード払い」を選択する必要があると説明されています。たとえばローソンではPontaポイント獲得と決済をまとめてできる「Apple Pay払い」を導入しているため、Apple Payとして支払うとiDが優先されてしまいます。
日本におけるApple Payの複雑な状況を象徴するような注意点ではありますが、キャンペーンを除けば誤ってiDやQUICPayで払ってしまっても支払い金額は変わらないため、消費者がそこまで意識することはないでしょう。
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