2021年5月16~17日、スクウェア・エニックスは現在サービス中のMMORPG「ファイナルファンタジーXIV」(以下、FFXIV)のファンフェスティバルを開催。ただし、同社はコロナ禍という状況を踏まえ、無観客でステージイベントを行なうデジタルファンフェスという形を採った。
このデジタルファンフェスでは、同ゲームのプロデューサー兼ディレクターを務める吉田直樹氏の基調講演のほか、ピアニストのKeiko氏やサウンドディレクターの祖堅正慶氏が率いるバンド、THE PRIMALSによるライブイベント、俳優の神木隆之介氏を招いて吉田氏と対談するコーナーなど、さまざまなイベンを実施し、多くのプレイヤーがその配信につめかけた。
本稿では、その中からFFXIVの最新拡張パッケージ「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ」(英語タイトル:ENDWALKER、以下 FFXIV: 暁月のフィナーレ)について、最新情報が発表された基調講演の内容についてまとめておきたい。
新ジョブは両手鎌を振るう「リーパー」!
この基調講演では、まずFFXIV: 暁月のフィナーレのフルトレーラーを公開。そして、大きな鎌を構えた格好で吉田氏が登壇した。過去のファンフェスティバルで、吉田氏は新ジョブのコスプレを着ていたが、今回もその例に習い、吉田氏はFFXIV: 暁月のフィナーレで追加される新ジョブ「リーパー」の姿を模して登壇したというわけだ。
このリーパーというジョブは、吉田氏によると、これまでのファイナルファンタジーシリーズには登場していないFFXIVオリジナルのジョブとのこと。リーパーは、メイン武器に両手鎌(サイス)を用いる近接物理アタッカー(メレーDPS)で、防具は竜騎士と同じカテゴリーになるという。さらに同氏は、リーパーを使用するためには、FFXIV: 暁月のフィナーレの権利を所持していることに加えて、いずれかのジョブがレベル70に達していることが必要と付け加えた。
バトルイメージとしては、異界「ヴォイド」から呼び出す「アヴァター」という存在を使役して、自身に憑依させて戦うダークサイドなイメージを持っていると続けた。なお、リーパーはウルダハでジョブクエストを受けることができ、初期レベルは70になっているとのこと。
さらに吉田氏は、FFXIV: 暁月のフィナーレで新たに実装されるプレイヤー大タウンとなる「オールド・シャーレアン」を紹介。学術都市シャーレアンは、ストーリーの中では幾度となく名前だけは挙がっていたが、FFXIV: 暁月のフィナーレでいよいよプレイヤーが上陸することとなる。
そして、吉田氏は旧FFXIVでは氏が担当する開発中期までは、「ウルダハ」「グリダニア」「リムサ・ロミンサ」「イシュガルド」「アラミゴ」、そしてオールド・シャーレアンの6都市がスタートタウンとして計画されていたことを明かした。
しかし、開発期間がなくなったことで、ウルダハ、グリダニア、リムサ・ロミンサの3都市でサービスが開始され、吉田氏が新生版を製作するにあたり、やはり開発期間を考えるとスタートタウンは3都市にするのが妥当と判断したという経緯を説明。そして、氏はその旧FFXIVから10年近くを経過して、ようやくオールド・シャーレアンへたどり着くことになったと加えた。
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