このスマホ、ホントに買い? 話題のスマホ徹底レビュー 第274回
必要十分な性能を備えて2万円台! HUAWEI MatePad T10/T10sを使い比べた
2021年05月12日 10時00分更新
ファーウェイが4月23日にタブレットの新製品を発売しました。Wi-Fi専用の「HUAWEI MatePad T10」と「HUAWEI MatePad T10s」で、どちらも2万円台で購入できます。AndroidをベースにしたOSを搭載していますが、GMS(Google Mobile Services)には対応していません。使っていく上で不便はないのかと気になる人もいるでしょう。メーカーから借りた端末を1週間ほど使ってみました。
HUAWEI MatePad T10とHUAWEI MatePad T10sの違いは?
HUAWEI MatePad T10とHUAWEI MatePad T10sはどこが違うのか? どこが「s」のメリットなのか? まずは、2モデルのスペックを確認しておきましょう。
HUAWEI MediaPad T 10 | HUAWEI MediaPad T 10s | |
---|---|---|
ディスプレー | 約9.7型液晶 | 約10.1型液晶 |
画面解像度 | 1280×800ドット | 1920×1200ドット |
サイズ | 約240×159×7.9mm | |
重量 | 約450g | |
CPU | HUAWEI Kirin 710A 2GHz×4+1.7GHz×4(オクタコア) |
|
メモリー | 2GB | |
ストレージ | 32GB | |
外部ストレージ | microSDXC(最大512GB) | |
OS | EMUI 10.1(Android 10ベース) | |
無線LAN | IEEE802.11a/b/g/n/ac(2.4/5GHz対応) | |
カメラ画素数 | リア:500万画素/イン:200万画素 | |
バッテリー容量 | 5100mAh | |
USB端子 | Type-C | |
カラバリ | ディープシーブルー | |
市場予想価格 | 2万3980円 | 2万7280円 |
両モデルはほとんどの仕様が共通していて、サイズ・重さも同じ。最大の違いはディスプレー。HUAWEI MatePad T10sのほうがひと回り大きく、解像度が高い液晶ディスプレーを採用しています。そのためベゼルが細く、今どきのフツーのタブレットという印象。逆にHUAWEI MatePad T10はベゼルが太く、やや野暮ったく見えます。なお、HUAWEI MatePad T10sには「HUAWEI ClariVu」という独自の自動画質調整機能を搭載。使用する環境に合わせて画質が最適化されます。
もうひとつ大きな違いがスピーカーにあります。どちらもステレオスピーカーを搭載していますが、HUAWEI MatePad T10sのスピーカーは、音響メーカーのHarman Kardonによってチューニングされています。実際に聴き比べると、音質が段違い。HUAWEI MatePad T10sは、厚みがあり、立体的に響くサウンドを楽しめます。音楽や映画、ゲームなどを楽しむにはHUAWEI MatePad T10sがオススメです。
パフォーマンスはミドルクラス相応
電池持ちは満足必至
プロセッサーは、最大2.0GHzでオクタコアのHUAWEI Kirin 710A。ミドルクラス向けと捉えていいでしょう。アプリの起動やタッチレスポンスなど、基本的な操作はストレスなくできます。HUAWEI MatePad T10sのベンチマークを測定してみたところ、多くのAndroidデバイスが採用するSnapdragonでは、6シリーズ(600番台)と同等のスコアでした。
約10型の画面は、縦でも横でも使いやすいサイズ感。落とさないように気を付ければ、片手で持って片手でタッチ操作ができます。背面パネルはアルミ合金で、サンドブラスト加工が施されています。マットな質感が手になじみやすいのですが、手の脂が付着しやすいようです。
なお、指紋センサーは搭載しておらず、フロントカメラによる顔認証にも対応していません。画面のロックにはパスコードやパターンの登録が必要。安いモデルだから仕方がないとは言え、残念な点ではあります。
どちらも約5100mAhの大容量バッテリーを搭載しているとあって、電池持ちは良好。HUAWEI MatePad T10sを満充電して、「Netflix」で約2時間の映画を再生すると、70%の電池が残っていました。家から持ち出して使う場合も、電池の減りを気にせずに使えそうです。
カメラはスペックが高くないこともあり、画質もそこそこ。正直に言えば、期待してはいけません。むしろ、ファーウェイのスマホを持っている人は、スマホで撮った写真や動画を見る端末として重宝しそうです。
この連載の記事
-
第511回
スマホ
価格も性能も妥協したくない人にオススメの王道ハイエンドスマホ3選 -
第510回
スマホ
スマホは高くない! 2万円台で買えるオススメ格安エントリースマホ4選 -
第509回
スマホ
着せ替えスマホ「CMF Phone 1」はカスタマイズが楽しいが実用面での弱点もあり -
第508回
スマホ
たたんでも極薄9.2mm! 世界最薄折りたたみスマホ「HONOR Magic V3」を試す -
第507回
スマホ
シャオミの「Redmi Note 13 Pro+ 5G」は2億画素カメラに防水防塵など必要な機能が揃って6万円以下 -
第506回
スマホ
Galaxy Z Fold Special Editonを最速レビュー! 厚さ10.6mmの薄型折りたたみスマホ -
第505回
スマホ
シャオミの折りたたみ機「Xiaomi MIX Fold 4」は閉じても9.47mm! ライカカメラ搭載の激薄機をレビュー -
第504回
デジタル
唯一無二の3つ折りスマホ「HUAWEI Mate XT Ultimate Design」を早くも触った! 40万円の価値アリ! -
第503回
スマホ
シャオミのフラッグシップキラー「POCO F6 Pro」はハイパワー、急速充電、カメラのエモさが魅力 -
第502回
スマホ
vivoのカメラフォン「X100 Ultra」はカメラグリップでコンデジに変身する -
第501回
スマホ
1型センサーで世界一カメラのファーウェイスマホ「Pura 70 Ultra」はデジカメとして使いたくなる - この連載の一覧へ