各種ベンチマークをチェック。長時間駆動も魅力
有機EL液晶にTiger Lake&Iris Xeと高性能、デザインもカッコいい軽量モバイルノートPC「LIFEBOOK WC2/E3」 (1/2)
2021年05月12日 13時00分更新
洗練されたデザインに有機ELディスプレーやHDMI入出力端子などを搭載した富士通クライアントコンピューティングの13.3型モバイルノートパソコン「LIFEBOOK WC2/E3」(関連記事)。薄型軽量ながら「Tiger Lake」ことインテル第11世代Coreプロセッサーを採用しており、CPUやグラフィックスのパフォーマンスが高いのも大きな特徴だ。
今回はLIFEBOOK WC2/E3の実機を試すことができたので、各種ベンチマークを実施して気になる性能をチェックしてみた。
インテル第11世代Coreプロセッサーを搭載
LIFEBOOK WC2/E3は直販サイト「富士通WEB MART」でのみ販売しているカスタムメイドモデル。店頭や通販で購入できる通常のカタログモデル「LIFEBOOK CH90/E3」とは、ストレージ容量とカラバリ以外の仕様は共通になっている。おもなスペックは次の通り
試用機の主なスペック | |
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CPU | Core i5-1135G7 |
グラフィックス | インテル Iris Xe グラフィックス(CPUに内蔵) |
メモリ | 8GB(デュアルチャネル対応 LPDDR4X-4266) |
SSD | 256GB/512GB/1TB(PCIe) |
ディスプレー | 13.3型(1920×1080)有機ELディスプレー |
本体カラー | ダークシルバー |
※記事中の製品(カーキ)はカタログモデルのみのカラバリで、Web直販専売のカスタムメイドモデルで選べるのはダークシルバー1色となる。
今回試したLIFEBOOK WC2/E3はストレージが512GB SSDで、カタログモデルとまったく同じ構成になっていた。CPUは「Tiger Lake」と呼ばれる第11世代Coreプロセッサーで、従来と同じ動作クロックならより低消費電力に、同じ熱設計ならより動作クロックを上げることが可能。インテルによれば、前世代に比べて18%ほどの性能アップが実現されているというが、実際のところどうなのだろうか。そこで、ベンチマークソフトで性能をチェックしてみることにした。
まず、CPUの性能を見るため「CINEBENCH R20」を実行してみたところ、シングルコアが524pts、マルチコアが1695ptsとなった。1世代前のCore i5-1035G4に比べると1~2割ほど性能がアップしているのがわかる。
続いてマシンの総合的なパフォーマンスを見るPCMark 10を試してみたところ、総合スコアが「4578」という結果になった。詳細を見ると、基本性能を示すEssentialsが9587、ビジネスアプリの性能を示すProductivityが6307、クリエイティブ系アプリの性能を示すDigital Content Creationが4308となっている。
ベンチマークアプリの開発元によれば、快適さの目安となるのはEssentialsが4100以上、Productivityが4500以上、Digital Content Creationが3450以上とのこと。本機はいずれも上回っており、ウェブブラウジングやメールなどの日常的な用途はもちろん、Officeアプリを使った文書作成や、写真編集、動画編集なども快適に行える性能を持っていることがわかる。
ストレージは、PCIe 3.0×4レーンのNVMe対応SSDが搭載されていた。CrystalDiskMarkを実行してみたところ、シーケンシャルリードが2300MB/秒前後と高速。OSやアプリもサクサク立ち上がり、ファイルサイズの大きなデータの読み込みも非常に速かった。