カメラマンの目線で実用性をチェック
第11世代Core+GeForce MX450搭載、画像や動画の編集作業も快適な14型モバイルノートPC<Yoga Slim 750i Pro>
堅牢性の高いボディーや拡張性豊かなインターフェースなど、外観をチェック
まずは、<Yoga Slim 750i Pro>の外観をチェックしてみよう。本体の材質はアルミニウム製でかなりの剛性感があり、手に持つと14型モバイルとしては重量感を感じるが苦にはならない。これだけしっかりしていれば機材バッグに収納しても不安は感じない。
一般的なノートパソコンと比べると、画面の大きさに若干の違和感を感じるかもしれない。それは<Yoga Slim 750i Pro>の表示解像度が2240×1400ドットで、画面比率が多くのノートパソコンが採用している16:9ではなく、縦方向に余裕のある16:10になっているからだ。パソコン黎明期に標準的だった4:3に比べれば十分に横長だが、単純に作業領域が広がったと思っていいだろう。
縦方向に余裕があるため、ウェブページは見やすく、画像編集系のソフトでもパレットなどの表示がしやすくなるため、操作性はよい。Photoshopでレイヤーを増やしたりヒストリーパレットを出していると縦方向のスクロール頻度が高くなるので、この比率は大歓迎だ。なお、これは35mm版一眼レフのアスペクト比である3:2に近く、見慣れた縦横比でもあるためか、個人的にかなり気に入った点でもある。
モバイルパソコンの宿命というべきか、インターフェースはほぼ必要最低限のものが揃っているといったところ。Thunderbolt 4(USB Type-C)だけでなく、一般的なType-A端子が1つ残っているのは良心的だろう。
少し残念なのはSDカードリーダーがないこと。ただ、多くのTigerLake搭載モデルはMicroSDカードスロットを採用することが多く、個人的には使わないスロットを入れるくらいならいっそないほうが清々しいと思える。基本的にはUSBケーブルでデジカメと直結してリアルタイムで撮影、転送を行なう使い方が基本になるだろうから、個人的には問題はなかった。
ノートパソコンではキーボードも重要なポイントとなる。デスクトップパソコンと違い、替えの効かない部分だからだ。<Yoga Slim 750i Pro>は14型とコンパクトなだけあって、テンキーはなく、ここも個人的に気に入ってる点でもある。
15型クラスになるとテンキーが備わることが多く、ホームポジションが左側にずれてしまいなんとなく違和感を感じる。だが、<Yoga Slim 750i Pro>のようにテンキーレスなら素直にキータイピングも可能だ。キータッチは良好で入力ポイントが指先に伝わりやすく、適度に重さと遊びがあるのでとても操作性がいい。また、静音性が高い点も見逃せない。これなら静かな場所でも周りを気にせずに、人知れず執筆作業ができるだろう。
インターフェースが少ない点は致し方ないが、割り切りとしてはいい判断だろう。接続機器が多い人なら、電源、外部ディスプレー出力、有線LANが備わった「ポートリプリケーター」を用意すればUSB Type-Cのポート1つを接続するだけですべてをまかなえるので、便利に運用できる。ちなみに、私はすでにどのポートリプリケーターがいいのか探しているところだ。
モバイルパソコンとして携帯性は高く、インターフェース周りもちょっとしたアイテムを追加するだけで便利に運用できそうな予感だ。モバイルで利用しつつも、家に戻ったらデスクトップパソコンのようにいろいろ接続して運用したいと考えている人にも、USB Type-C1本であらゆる接続が可能になる。モバイルパソコンとメインパソコンを兼用できる優秀なモデルといえるだろう。
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