ランニングモードを試した
今回はこの3つのモードのうち、ランニングモードを試した。まずは、HUAWEI Band 4e本体を手首用のストラップから取り外し、同梱のバックルに装着。ランニングシューズの紐部分に通しつつ、バックルを固定する。デフォルトの設定状態では、この操作によってHUAWEI Band 4eは自動でフットモードに切り替わるようになっている。
人が走っているアイコンの画面で、タッチセンサーを長押しすることで、ランニングの測定が開始される。スマートフォンを携帯せずとも測定自体はできるが、GPSは対応していない。ワークアウトの終了時には、タッチセンサー部分を長押しすれば、測定も終了する。
シューズに装着しているため記録できるデータが、スマートウォッチやバンドを用いた場合とは異なる点に注目したい。記録されているデータは、huawei healthアプリ内の「活動履歴」にある「詳細」画面から確認可能。具体的には、「ランニングフォーム」という項目で表示され、平均接地時間(ms)や、平均接地衝撃(g)、平均外返し(角度)、平均スイング角度(角度)、平均滞空時間(ms)、平均滞空比率、そして足部接地パターンという項目が数値で表示される。
ただし、これらを見ても、多くの場合素人目には何がどういった状況なのかは判断がつかないだろう。huawel healthでは、「分析と提案」という欄にテキストでの分析結果と、するべき対策などのアドバイスが表示される点が親切だ。
例えば筆者の場合、自宅周辺の坂道が多いエリアをファンランでのんびり周回するので、もともと弱い膝を痛めないようにとフォアフット接地(つま先側で着地する)の走り方を意識することが多い。今回の計測でも、これを意識したところ、アプリの分析結果に、フォアフットを前提とした走り方のコツや、トレーニング、ストレッチなどに関する具体的なアドバイスが表示されていた。
機能としてはいたってシンプルだが、税込3278円という価格を考えれば、十分面白い。ランニングを習慣にしている人や、陸上部員などの競技者で接地のデータを気軽に測りたいという人にとっても役立つアイテムではなかろうか。