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量子アニーリングクラウドの実用的なアプリコンテスト、「Fixstars Amplifyハッカソン」の受賞作品公開

2021年04月30日 14時00分更新

文● ASCII

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オンライン開催されたFixstars Amplifyハッカソンの最終プレゼンテーション

 フィックスターズは4月30日、量子アニーリングなどイジングマシンを実行するためのクラウド基盤「Fixstars Amplify」を使ったアプリケーション開発を競うハッカソンの結果を公表した。最優秀賞は、ハッカソンの開発期間当時中学生だった木更津高専1年生の越智優真さんが選ばれた。

 量子アニーリングマシンなど、イジング模型と呼ばれる数理モデルを使って組合せ最適化問題を解くイジングマシンが各社で開発されている。扱える組合せ最適化問題の規模を表すビット数が少なく、実際の社会課題に適用するのが難しいという課題があったが、性能の向上によって既に実問題が解ける基盤が整いつつあるという。

 フィックスターズでは、イジングマシンの本格的な社会普及に向けて「技術的ハードルの緩和」と「組合せ最適化問題の応用アイデア」が欠かせないと考えてハッカソンを企画。2月にリリースしたばかりのサービスを使うアプリ開発イベントながら、71ものチームが参加登録してアイデアや技術力を競った。アプリ開発期間は3月1日から1ヵ月間。4月1日までに提出されたアプリを元に1次審査が行なわれ、4月24日に最終プレゼンテーションを実施。審査の結果、最優秀賞(賞金40万円)1チーム、優秀賞(同15万円)3チーム、特別賞(同5万円)3チームが選ばれた。

 最優秀賞は、機械学習モデル「QBoost」を発展させて新しい機械学習の手法を提案した「浅(くて広い)層学習 少データでお手軽機械学習」(越智優真さん:木更津高専)。優秀賞にはドット文字が別の文字へと遷移するアプリ「Champlify(Character pattern formation generator powered by Amplify)」(奥村 圭佑さん:東京工業大学)、メンバーが登録した楽曲の評価情報を元に評価が高い楽曲リストを生成するアプリ「グループ全体の好みを考慮した楽曲リスト自動生成ツール」(武笠 陽介さん:早稲田大学)と、設計したゲート型量子コンピュータの回路を実機に搭載しやすいように組み替えるアプリ「一次元アーキテクチャにおける量子ビット割り当て問題」(内藤 壮俊さん:東京大学)が採択。また特別賞3点が採択された。

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