ロードマップでわかる!当世プロセッサー事情 第612回
Ryzen 5000GシリーズはRocket Lakeを大きく引き離す性能 AMD CPUロードマップ
2021年04月26日 12時00分更新
WarholのコアはZen 4ではなくZen 3
Zen 4コアはその次のRaphaelで採用か?
最後に与太話を1つ。現在のRyzen 5000シリーズことVermeerの後継がWarholになるという話は連載600回で触れた通りで、筆者はZen 4コアになるのではと予想したが、引き続きZen 3コアのまま行く(*1)ようだ。理由は3つある。
(*1) Zen 3+とも言われているが、Zen→Zen+のようにプロセスを変更するかどうかは不明。後述の理由で6nmになるかもしれない。
| WarholがZen 3コアのままである3つの理由 | ||||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| TSMCの5nmの逼迫 | これはもう言うまでもない。ついでに言えば後工程に関しても結構逼迫しているらしいが。 | |||||
| DDR5を使わないのであればZen 4である必要性がない | Zen 4はDDR5を前提とした構成になっているようで、DDR4のままだと十分に性能が出ないらしい。であれば、製造コストが更にあがる5nmではなく、7nmのZen 3のままでも十分と判断された模様だ。 | |||||
| 競合製品に対して十分競争力がある | 絶対性能という意味ではRocket Lakeがほぼ肩を並べるところに来たが、消費電力の過大さは隠しようもなく、その意味では競争力はそれほど高くない。真に戦うべきは10nm Enhanced SuperFinを搭載するAlder Lake以降の製品であり、現時点でZen 4を急いで投入する必要もない。 | |||||
もともとAMDは2022年末までの間にZen 4を投入するとしており、別に2021年度にZen 4を投入する必要性はない。それもあって、次のWarholはVermeer Refresh的なものになりそうだ。Zen 4コアはその次のRaphaelで採用されることになるようだ。
ちなみにCezanneの後継はRembrandtとなるが、こちらはZen 3+NAVI 2という構成になるとみられる。製造プロセスは6nmと言われるが、連載553回で説明したようにTSMCのN6はTSMCのN7と互換性があるそうで、比較的移行は容易らしい。
ただRembrandtでいきなりSoCまるごと移行というのはそれなりにチャレンジになるので、その前にCPUダイだけN6に移行させるというのはわりと堅実な手法であり、Zen 3+がN6で製造ではないかとみられる根拠になっている。
なお、今年もCOMPUTEXはオンライン開催になってしまったので、このタイミングでAMDがどの程度情報を出すかは不明である。もう少しタイミングがずれる可能性はありそうだ。
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