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静音でゲーム+メインマシンという使い方にもピッタリな高性能マシン

最新第11世代CoreとRTX 3070をガッツリ冷やす“デュアル水冷”、ハイエンドかつコンパクトなゲーミングPC「G-Master Hydro Z590-Mini」

2021年04月28日 11時00分更新

文● 宮里圭介 編集●八尋/ASCII

提供: サイコム

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ベンチマークで実力をチェック!
しっかり性能を引き出しながらも、騒音は控えめ

 第11世代Coreプロセッサー搭載ということで、まずはCPUの性能から。ベンチマークソフトは「CINEBENCH R23」を使用し、すべてのコアを使ったマルチスレッド性能のMulti Coreと、シングルスレッド性能となるSingle Coreの2つのスコアをチェックしていこう。

 CINEBENCH R23は、CGレンダリング速度から独自のスコアで性能を表示してくれるもの。スコアの単位はptsで、この数値が高ければ高いほど高性能となる。また、マルチスレッド処理に適した用途となるため、コア数が多いほど性能も高くなる。

 今回試した構成では、8コア/16スレッドとなるCore i7-11700Kを搭載しているだけに、どこまで高い性能となるか気になるところだ。

CINEBENCH R23のスコアは、マルチコアで13400pts、シングルコアで1584pts。とくにシングルコアの伸びが大きい

 参考までに、1世代前のCore i7-10700Kのスコアは、Multi Coreが10896pts、Single Coreが1266ptsとなっていた。同じ8コア/16スレッドCPUでありながら、性能が大きく向上していることがよくわかる。

 ただし、同じ8コア16スレッドとなるRyzen 7 5800Xは、マルチコアが15252pts、シングルコアが1600ptsとなっており、あと一歩届いていなかった。とはいえ、前世代と比べると明らかに肉薄してきており、いい勝負といえるだろう。

 続いて、PCの総合性能を見る「PCMark 10」の結果をみていこう。こちらは総合スコアだけでなく、ビデオ会議やブラウザーなどの評価となる「Essentials」、オフィスソフトなどの評価となる「Productivity」、写真や動画編集などの評価となる「Digital Content Creation」の3つのスコアも測ってくれる。

総合スコアは7887と高め。CPU性能が高いというのはもちろんだが、GeForce RTX 3070採用のビデオカードを搭載しているというのも大きい

 ゲーミングパソコンとして申しぶんない性能があるだけに、PCMark 10のスコアも高レベルなものとなっていた。スコアは総じて高いが、とくに高かったのがDigital Content Creationのスコアだ。これはもちろんCPU性能が高いというのもあるが、それ以上にGeForce RTX 3070を搭載しているというのが大きく影響している。

 こうなってくると、ゲーミングパソコンとしての性能も知りたくなってくる。そこで、定番の「3DMark」と「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク」(以下、FFXVベンチ)で軽く性能を見てみよう。

 まずは「3DMark」から、DirectX 11かつWQHD(2560×1440ドット)のテストとなる「Time Spy」を試してみよう。

 以前計測したデータの中にCore i7-10700+GeForce RTX 3070というスペックのものがあったので、こちらと比べてみよう。比較PCのスコアは12087なので、大体8%ほどのスコアアップとなっていた。CPUの差でこれだけのスコアの違いが出ているということに驚きだ。

3DMarkのTime Spyは、多くのゲームで採用されているDirectX 11でのテスト。当然ながら、スコアは高い

 さらに高解像度の4KとなるTime Spy Extreme、DirectX 10でのテストとなるFire Strike、そしてレイトレーシングテストとなるPort Royalのスコアも計測したので、すべての結果を表にまとめておこう。

3DMarkの主要な結果をグラフにまとめておいた。今使っているPCとどのくらい性能が変わるのかの参考にしてほしい

 もう1つはのFFXVベンチは、より実ゲームに近いものとなる。DirectX 11世代のゲームベンチとしては、比較的重たい部類だ。

 こちらは画質設定を「高品質」とし、フルHD(1920×1080ドット)、WQHD(2560×1440ドット)、4K(3840×2160ドット)と解像度を変えてテストしてみた。

フルHDでの結果

WQHDでの結果

4Kでの結果。4Kでもスコアは5765と高めで、評価も「やや快適」と十分プレーできる範囲になっていた

 当然ながら結果は素晴らしく、4K解像度でも「やや快適」、WQHDなら「とても快適」という結果になっていた。ゲームのジャンルにもよるが、FPSなど少しでも描画速度を求めるゲームであればWQHD、それ以外なら4Kで快適に遊べるといっていいレベルだろう。ゲーミングPCとして、かなり満足できる構成だといえる。

 第11世代Coreプロセッサーの大きな変化はCPU性能だけでなく、PCI Express 4.0に対応したことも特徴だ。今回試用した構成では、SSDにPCI Express 4.0に対応したCFDの「CFD PG3VNF」(512GB)が搭載されており、この速度をしっかりと活かせるようになっていた。

 PCI Express 3.0では3500MB/秒前後が限界となるのだが、シーケンシャルリードの速度を見てるとわかるとおり、実測で4999.24MB/秒。明らかにPCI Express 4.0だとわかる結果となっていた。「CrystalDiskMark」を使い、SSDの速度を測ってみた結果を紹介しておこう。

CrystalDiskMarkを使い、SSDの速度を計測。シーケンシャル速度を見るとわかるが、しっかりとPCI Express 4.0らしい速度が出ている

 ストレージの速度はある程度超えてれば体感ではわからなくなるが、動画ファイルのコピーや、大量にある写真のRAW現像を行なうといった場合には、大きく差が出てくる。普段から巨大なファイルをあつかうことが多い人であれば、その恩恵は大きくなるだろう。

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