サントリーが13年ぶりに乙類焼酎市場に切り込んで2019年2月に発売した本格芋焼酎の「大隅〈芋〉」、その1年後である2020年2月に麦焼酎の「大隅〈麦〉」を発売したのが1年前と少し前。いずれも飲食店限定だったため、飲むためには飲食店に出向くしかなかった。
その「大隅」がついに4月6日からスーパー、酒販売店などで一般向けに販売開始された。さらにあわせて“炭酸割り専用”の新製品も登場。
サントリーの「洋酒」技術もヒントにした新しい麦焼酎
焼酎の本場である鹿児島県には100を超える蔵元が存在しているが、その一つが「大隅」を製造する大隅酒造だ。大隅酒造は2005年に設立され、2014年にサントリーの子会社となった。鹿児島の蔵元ならではの伝統的づくりと、サントリーグループである利点も活かした洋酒技術の融合で誕生したのが「大隅」だ。
さらに、洋酒づくりの知見と技術を取り入れた独自製法を駆使して新しく生まれたが、炭酸割り専用麦焼酎「香る大隅〈麦とジャスミン〉」だ。
本製品は“炭酸割り”のために開発したこだわりの中味。サントリーが持つ技術の中でもビールづくりの知見を取り入れ、それによって蒸留されたジャスミン原酒と麦原酒の絶妙なブレンドにより生まれた、新しい麦焼酎だ。記者も試してみたが、ジャスミンの爽やかな香りとすっきりとした後味が特徴で、通常の麦焼酎と比べて余韻が優しく甘い感じがした。
炭酸割り専用という新しいチャレンジでの展開。狙いとしては、新しい生活様式の中で、「炭酸はリフレッシュできる飲み物」としてニーズが増えてきていることに着目し、焼酎も積極的に炭酸割りで飲んで欲しいという思いから、あえて“炭酸割り専用“とすることで、「焼酎を炭酸で割る」というハードルを無くして入口を拡げるためなのだという。
発売に合わせ、近畿限定でTVCMを放映
「香る大隅〈麦とジャスミン〉」発売に合わせ、イメージキャラクターにタレントのマツコ・デラックスを起用したTVCMを近畿限定で4月6日よりオンエアしている。マツコ・デラックスの軽妙な語り口から、「次どうする?」をキーワードに、ライフスタイルが大きく変化する現状から前進するような強いメッセージを伝わるような内容となっている。
なぜ近畿限定の放映なのか。サントリーによると、新規性の高いチャレンジになるため、まず地域を絞って事例を作っていきたいこと。またその地域を選定するにあたり、東日本より西日本の方が乙類焼酎のシェアが高いこと、その中でも近畿は芋焼酎と比べて麦焼酎のシェアが高いという地域特性から、全国有数の麦焼酎市場であることに着目したためだという。
今まで飲食店でしか飲めなかった
「大隅」がスーパーなどで買える!
「香る大隅〈麦とジャスミン〉」の発売と合わせ、飲食店限定で展開していた「大隅〈麦〉」も家庭用として一般発売される。業務店用は900mlだが、家庭用は720mlとなる。
サントリーではお酒の楽しみ方として、ハイボール、レモンサワー、昨年発売した国産ジンの「翠」のジンソーダなど、“炭酸割り”を世の中に提案してきた。「大隅」でも、今回はあえて製品名に“炭酸割り専用“を入れることに、サントリーの本気がうかがえる。自宅での飲用が増える昨今、新しい味にチャレンジしてみたい読者は手にとってみたらいかがだろうか。
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