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異性・同性を問わず、より親しくなりたい人に使うといいフレーズとは?(写真はイメージです) Photo:PIXTA |
コロナ禍で人との関わりが希薄になりつつある昨今、言葉でのコミュニケーションの重要性はより高まっています。距離があるコミュニケーションでも潤滑に進めるコツは「ほめる」こと。特に、雑談上手といわれる人たちは、普段の会話や相づちにも「ほめ言葉」を巧みにおりこんでいます。そこで今回は、話題の達人倶楽部の著書『「いいね」を言葉に変える ほめツボ辞典』(青春出版社)から、ビジネスや日常ですぐに使える多彩なほめ表現、言い換えを紹介します。
ムードメーカー、気配り上手、口下手…
相手のタイプ別「ほめ言葉」
ほめ言葉は、相手や時と場合によって効果的なフレーズが変わってきます。相手のタイプに合ったほめ言葉を選ばなければ、“ほめ効果”は上がりません。そこで、あらゆるタイプの人に対応できるほめ言葉を紹介します。
■○○さんがいると、場が和みますね
自他ともに「ムードメーカー」と認めるような人への社交辞令。相手の場を盛り上げる力、人当たりのよさなどをひと言で持ち上げられる。「○○さんがいると、空気が変わりすまね」、「○○さんがいないと、いっこうに盛り上がらないんですよ」なども、同様に使える言葉。
■肝が据わっていますね
トラブルがあってもふだんと変わらない人、えらい人の前でも物おじせずに話せる人など、度胸があって堂々としている人へのほめ言葉。同様に使えるフレーズに、「落ちついてらっしゃいますね」、「泰然自若としていますね」などがある。
■決断力を見習いたいと思います
ビジネスでは、役職が高くなるほど、素早い判断が求められる。先輩などが迅速で的確な判断を下す場面に出会ったら、すかさず言いたいひと言。「私も課長の決断力を見習いたいと思います」などと言えば、課長を優秀なビジネスマンとして尊敬していることをアピールできる。
■○○さんは不言実行タイプですから
口下手な先輩や同僚らに関して使うといいフレーズ。「うちの先輩は不言実行タイプですから」と言えば、地味な先輩を立てることができる。後々、それを耳にした先輩は、「わかってくれているな」と感じ、うれしく思うはず。
■あなたの人柄に助けられています
気配り上手や温厚な性格の人がいると、職場の雰囲気は和らぐもの。面倒な仕事をさりげなく手伝ってくれたり、急な頼みをいやな顔をせずに引き受けてくれたりするのも、このタイプ。そういう人の世話になったときには、人柄を讃える言葉を述べ、感謝の気持ちを示したい。
■○○さんには、何でも話したくなるんですよね
異性・同性を問わず、より親しくなりたい人に使うといいフレーズ。相談ごとや愚痴めいた話をしたあとなどに使うといい。「あなたに心を開いてます」という意味になるので、相手もこちらに親近感や好意を抱きやすくなる。
■一緒に仕事ができてうれしい
気持ちよく仕事ができそうな同輩・後輩とチームを組むことになったときに使うといいフレーズ。信頼と好意を伝えられた後輩らは、期待に応えようと励むもの。先輩相手に使う場合は、「うれしい」では子供っぽく聞こえるので、「ご一緒できて光栄です」とするのがベター。
■○○さんがいると元気が出ます
いつもニコニコしていて、その人がいると職場が明るくなる──そんな人がいる職場は雰囲気がよく、結果も出しているもの。たとえ、その人自身の成績はいま一つでも、職場への貢献度は高いといえる。そんなムードメーカーには、ときにはこんな言葉をかけて、その貴重な存在ぶりをほめたい。
ネガティブな表現も
こう言い換えたら一目置かれる!
ネガティブな言葉も次のような「言い換え」をすることでポジティブな意味になり、相手にも嫌な印象を与えずにすむだろう。
■しつこい→「粘り強い」
つきまとってうるさい、同じことを繰り返すなど、しつこい性格も、「粘り強い」と言い換えると、その気質を長所として表せる。「粘り強くあきらめない○○さんの性格が、今回の成功を導いたと言えるでしょうね」などと使うとよい。
■騒々しい、やかましい→「活気がある」、「元気な」、「にぎやかな」
騒々しい場所に案内されたときなどには、「威勢がいい」、「にぎやか」という言葉で置き換えるといい。うるさく、話がよく聞き取れない店でも、「活気のある店ですね」と言えば、相手に対して失礼にならない。
■堅苦しい→「きちんとしている」
「堅苦しい」と聞くと、「格式張っていてくつろげない」、「窮屈である」というマイナスのイメージしか抱けないもの。それよりも「彼はきちんとした、とても真面目な人ですよ」と言ったほうが、ずっと響きはよくなる。
■せっかち→「頭の回転が速い」
いつも急いでいて、落ち着きがないせっかちな人には、「頭の回転が速い」と言うと喜ばれる。「○○さんのお話は、いつもスピーディーですね。頭の回転が速くていらっしゃる証拠ですね」など。
■冗談が通じない→「真面目」
「冗談が通じない」と言うと、杓子定規で頭が固く、場の空気も読めないような人に聞こえてしまう。そういう人は、単に「真面目」という言葉で表しても、伝わる人にはそのニュアンスが伝わるだろう。たとえば、「なにしろ、真面目な人でして~」のように。
■気が利かない→「ものに動じない」、「人に左右されない」
ボーッとしていて、気が利かないタイプの人を別の観点から評価するには、「落ち着いている」というニュアンスをもたせるといい。「彼女は物事に動じないタイプですね」、「○○さんは、人に左右されない方ですから」など。
■行動力がない→「じっくり物事を考えている」
重い腰がなかなか上がらない人に対して、「行動力がない」と言っては、身も蓋もない。「○○さんは、いつも物事をじっくり考えるんですよ」と評するのが、大人の表現。
これからの入学・入社シーズンでは、新たな人との出会いの場が増えてきます。あらゆる状況、相手に対応できる多彩な「ほめ言葉」を身につけて、一目置かれる会話術を身につけましょう。
※本記事はダイヤモンド・オンラインからの転載です。転載元はこちら
