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石川温のPCスマホニュース解説 第105回

楽天にとって日本郵政との提携は相当ありがたい話

2021年03月16日 09時00分更新

文● 石川温 編集● ASCII

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●日本郵政との提携は相当ありがたい話

 モバイルにおいては、郵便局内にあるイベントスペースに楽天モバイルの申し込みカウンターを設置するという話が進んでいる。全国に郵便局は2万4000局存在する。イベントスペースのない郵便局がほとんどだろうが、それでもチラシやパンフレットなどを置くといった協力関係もあるだろう。「郵便局でスマホ」といえばIIJがカタログを置いていたりもしたが、それでIIJmioがバカ売れしたという話は残念ながら聞こえてきてない。

 やはり、郵便局に頻繁に訪れるシニア層、さらには地方ユーザーを開拓するには、スマホの料金プランや設定、他社との違いなどをきっちり説明できるスタッフの確保が重要となっている。楽天モバイルのユーザーを増やすには、日本郵政側が単に楽天に対してスペースを貸し出すだけではなく、スタッフも育成して、楽天モバイルの契約を獲れるようになる必要があるのではないか。

 また、郵便局の建物に楽天モバイルの基地局を設置していく計画もある。すでに400局で設置済みだが、これを500局以上に拡大していく。

 街中にある小さな郵便局では屋根が低く、アンテナの設置は難しいだろうし、そもそもビル内にある郵便局は対象外だろう。2万4000局のうち、駐車場や大型の建物で基地局設置に向いた郵便局がどれだけあるかは不明だが、ひとつでも多く基地局を設置したい楽天モバイルにとってはありがたい話だろう。

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