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亀田製菓「越乃煎餅 旨み醤油味」は食べ始めると止まらない その薄さが新潟の誇りです

2021年03月22日 07時00分更新

文● モーダル小嶋 編集●ASCII

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望郷の念、それは煎餅にある 今だからつまみたい煎餅とは

 アスキーグルメ担当のモーダル小嶋と申します。「間違いはふるさとだ。誰にでもある」といえば、漫才コンビ・ぺこぱの名フレーズの一つですが、人生を間違えてばかりの自分にも、ふるさと、すなわち、故郷があります。父方の実家である新潟県で、高校生まで育ちました。

 新型コロナウイルスの影響で、大きく生活が変わっている昨今。実家にはなかなか帰れないものの、編集にライティングにと仕事をがんばっています。たまに編集部に来るときも、しっかり検温、ソーシャルな距離を保ち、手洗いや消毒を欠かしません。

せったすけ、おらも東京で仕事がんばってんだわ

 そのように仕事に精を出していると、やはり、望郷の念というものは募ります。日々の業務に疲れたときは、幼い頃に見た父の頼もしい背中を思い出し、母の手料理の味を懐かしむものです。そんなことを考えながら、口がさびしいときにつまむものといえば、米菓です。新潟はなんといっても米どころですから、米菓を手がけるメーカーもたくさんあります。

 その中でも筆者が気になっているのが、亀田製菓「越乃煎餅 旨み醤油味」(以下、越乃煎餅)です。30枚入りで、価格は220円前後。

亀田製菓「越乃煎餅 旨み醤油味」。「新作できました!」ですって

 亀田製菓はテレビのCMでもよく見ていたし、製品もたくさん食べています。「か〜めだのあられ、おせんべ〜い♪」というやつですね。その亀田製菓が気合を入れて作ったという新製品なものですから、気になります。さっそくつまんでみることにしました。

薄いことはよいことだ
止まらなくなるポイントは「極限の3mm」

薄いことはよいことだと、アスキーで学びました。越乃煎餅 旨み醤油味も同じ……はず

 さて、自分が働いているのは、みなさまご存知のアスキー編集部です。月刊アスキーが産声をあげてから30と有余年、デジタルを追い続けているのがアスキーでございます。「あなたの 好きな コメの菓子 一緒に いいことしましょう」の頭文字でASCIIです。

 そこで仕事をしていると、パソコンでもスマホでも、薄いことに価値があるという考えがあります。そう、デジタルの技術の進歩は、薄さへの挑戦でありました! ノートPCでもスマートフォンでも、本体も、中に詰まっている半導体も、飽くなきテクノロジーの追求は薄さへ向かうのです。

 実は、亀田製菓も、越乃煎餅で薄さへの挑戦を目指したといいます。利便性のために薄くするところに、企業のフロンティア・スピリットが現れる……。もしかして、ガジェットと煎餅って同じなのか!? アスキーで得た経験が、地元・新潟の亀田製菓の新製品にも息づいていることをひしひしと感じますね。

このサイズに亀田製菓の技術が詰まっている!

 さて、越乃煎餅の特徴、それは「極限の薄さ3mm」への挑戦です。おいしさのヒミツは、生地の「お米の風味」にあります。軽快なパリッと感と、絶妙なつぶつぶ感との両立。この難しいテーマに、亀田製菓は挑んでいるのです。

横から見ても、薄いながら米粒が入っている様子が伝わるでしょう

 亀田製菓は、薄い生地に粒度の粗いお米を加えると穴が空いてしまうという課題を、(おそらく)担当者の皆さんのたゆまぬ努力と、長年にわたって培ってきた技術力でクリアし、つぶつぶ感を兼ね備えた“極限”の薄さをもつ生地を完成させたのです。

 さらに、粒度の異なる2種類のお米を絶妙なバランスでブレンド。直火焼製法で焼き上げることで、お米の風味豊かな香ばしい味わいに仕上げています。

測ってみたらほんとうに3mmでした。しかし、煎餅の計測方法ってこれで正しいのかな……

 実際に食べて(噛んで)みればわかるはず。薄さの中にも、米粒の食感が残っていることに気づくはず。これです。この気配りがポイント。単に薄いだけではありません。厚くないのに、しっかりと「噛んだ」という充実感がある。

 表面をよく見てください。薄い生地の表面に、たしかに粒が入っている。これを入れても穴が空かない極限まで、薄さを追求したのが亀田製菓のこだわりというわけです。ただ薄いだけではなく、薄さの中にも、粒によってお米の風味が楽しめる食感を両立させています。

無数にある粒がわかりますか。生地を薄くしつつ、破れないようにするギリギリのバランスがここに見えるわけですね

 なにがすごいって、そのすごさが、さりげないところです。これ見よがしに「ほ〜ら、薄いでしょう!」「お米の粒がこんなに!」などとわざとらしくは作っていない。一見すると普通の煎餅。しかし、確かなつぶつぶ感がある。

 食べているときは気にならないのに、食べ終わってから表面をしげしげと眺めてみれば、そこにはメーカーのアイデアと意地が光っている。気にならないとはいっても、薄くて食べやすい、つぶつぶ感が癖になって止まらない。食べる側に意識させない技術。これが、まさに極限の3mm!

作業中もパリパリ。あ、食べるとき以外はもちろんマスクを着けてますし、こまめに手は消毒しております

 難関に立ち向かって、テクノロジーでクリアしていくのって、アスキー的にもワクワクする。そんなことを考えながら、越乃煎餅を食べていくと、作業を進めながらどんどん止まらなくなってしまいます。

米が活きる濃口醤油の味わいも◎
新潟に帰ったら家族で食べたい

「旨み醤油味」だそうです。「醤油味」ではなくて、“旨み”がポイント

 新潟県民の筆者としては、煎餅を選ぶときは味付けも気にしたい。越乃煎餅は、オーソドックスな醤油味がベースです。奇をてらっていないように見えますね。それでは、普通のお煎餅かと言われれば、そうではない。「旨み醤油味」となっています。この“旨み”の2文字を見逃してはならない。

 旨み醤油味に関して、亀田製菓は、お米を活かす「匠の味付け」をうたっています。具体的には、お米の風味を最大限に引き立てるため、数多くの候補から濃口醤油を厳選。さらに、鰹の旨みをプラスして、まろやかでくせになる味わいにしたとのことです。

 この旨みが効いているんですよね。醤油だけで味付けしようとすると、塩辛くなりがちです。もちろん、それはそれで悪いわけではないのですが、越乃煎餅は旨みをプラスする方向に舵を切っています。

濃口醤油だけではなく、鰹の旨みをプラスして、角の立たない味に仕上げています

 それによって、味が濃すぎないのに後を引く感じとなり、薄さ+つぶつぶ感が両立した生地と相まって、ついつい手を伸ばしたくなる仕上がりに。お米の風味も残る、粋なチョイス。もう1枚、もう1枚、と口に運びたくなる。食べ飽きないのですね。

 越乃煎餅を噛めば噛むほど、新潟のことを思い出しました。越後山脈の雄大さ、日本海の波の激しさ、よくわからないローカルCM、正月のたびにテレビから流れる地元企業の挨拶、「おかずなんじゃないか」という量で出てくる枝豆、洋梨といえばル レクチエ、消雪パイプから飛んでくる水でびしょびしょになる足元、高田公園の蓮の花、学校で教員がいる部屋は職員室ではなく「教務室」、アルビレックス新潟のチームロゴ……。

 まあ、これは筆者が新潟で暮らしていたから見えてくる光景ですが、とくに新潟に思い入れがなくても、この煎餅を知らないのは惜しい。

 生地が薄めの、醤油味の煎餅……と聞くと、ありがちではないか、と思うかもしれない。しかし、米粒の存在を消さずにギリギリまで薄くした食感、旨みを効かせることで醤油を強くしすぎない味わい。さりげないけど、止まらない。技術はあるが、ひけらかさない。越乃煎餅、新潟の誇りです。

 そのうち、諸々が落ち着いて、実家に帰ったら、こういう煎餅を食べながら、家族と談笑できるといいな……。そんなことを思いながら、気づくと食べきってしまっていました。えーと、もう1袋、開けてしまいましょうか?

気がついたら、なくなっちゃいました

提供:亀田製菓

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