AI機能を手軽に体験できるデモソフト「ailia AI showcase」をバンドル
「手軽さ」と「導入しやすさ」に注力、AI開発・ディープラーニング向けPCならNGC設定サービス付属のiiyamaPC DEEP∞
2021年03月04日 11時00分更新
ユニットコムが展開するiiyama PCでは、一般用途向けの「STYLE∞」、PCゲーム向けの「LEVEL∞」、クリエイター向けの「SENSE∞」、ビジネス用途向けの「SOLUTION∞」、そして、ディープラーニング向けの「DEEP∞」など様々な用途にわかれたブランドを展開している。
中でも、DEEP∞はブランドとしても珍しく、ディープラーニング・AI開発向けに特化したパソコンを展開するブランド。学校、研究機関、企業などを対象に、AI学習やプログラミングなどに使用するためのパソコンをラインアップしている。ユニットコムのビジネスPCのノウハウと、業界各社の協力により、「手軽さ」と「導入しやすさ」に注力しているのもポイントとなる。
NGCがすぐ使える設定サービス付属
AIを手軽に体験できるでもソフト「ailia AI showcase」をバンドル
DEEP∞がディープラーニング向けパソコンとして販売しているのにはいくつか理由がある。
まず、NVIDIAの「NVIDIA GPU Cloud(NGC)」(関連記事)の設定サービスが付属している点。NGCは、NVIDIAが最適化したディープラーニング用ソフトウェア、GPU対応コンテナー(ソフトウェアをライブラリなどの依存関係とともにカプセル化したもの)がダウンロードできる、いわばディープラーニングに必要なコンテナー置き場。いずれのモデルもNGCは動作検証ずみのため、ディープラーニング用のフレームワークをダウンロードするだけで、環境設定や整合性を気にせずに計算環境の構築が可能となっている。
各モデルには「Ubuntu」+「GPU Driver + NVIDIA Docker (Docker CE)」 の設定サービスが含まれており、マニュアルに従ってNGCへの登録や各コンテナーのダウンロードを行なうだけで、ディープラーニングの学習を始められる。ちなみに、NGCはローカル環境でも利用することが可能だ。
また、物体検出・画像分担・特徴抽出・骨格抽出・個人識別など、学習ずみモデルを使った様々なAI機能を手軽に体験できるデモソフト「ailia AI showcase」をバンドル。aillia AI showcaseには、エッジ(端末側)での推論に特化したディープラーニングフレームワーク「ailia SDK」が使用されており、簡単にアプリに組み込むことが可能なほか、GPUを最大限活用した高速な推論を実現しているという。
そのほか、リカバリメディア(USBメモリー)が付属しており、万一のOS障害や再セットアップの際にも、付属マニュアルに従えば簡単に環境復旧が可能としている。
Ubuntu採用モデルも多数用意、デスクトップからノートパソコンまで幅広いラインアップを展開
では、どういったマシンが用意されているか、ラインアップをチェックしていこう。DEEP∞で特徴的なのは、Ubuntu採用モデルが豊富な点。もちろん、Windows 10(Pro)搭載モデルもあるが、開発向けソフトウェアが充実しているUbuntu環境の方が、気になる人は多いのではないだろうか。
デスクトップは、Ubuntu 18.04 LTS、Core i7-10700、GeForce RTX 3070を搭載する「DEEP-T049-iX7-TAXH」(税別23万7800円)を始め、Ubuntu 18.04.5 LTS、Xeon W-2223、GeForce RTX 3090という組み合わせの「DEEP-TXAB-XW21-XAX」(税別50万9800円)などを用意。
さらに、GeForce RTX 3090×2(非SLI)構成の「DEEP-TXAB-XW21-XADX」(税別78万9800円)や、Xeon Silver 4210R×2、Quadro P400/GeForce RTX 3090×4の「DEEP-7049GP-XeS4-XAQX」(税別185万9800円)など超ハイエンドなモデルも販売している。
ノートパソコンは、デスクトップ向けCPUのCore i7-9700と、モバイル向け最上位クラスのGPUであるGeForce RTX 2080を搭載する17.3型「DEEP-17FG102-i7-VOXVI」(税別28万9980円)、「DEEP-17FG102-i7-VOXXI-NNC」(税別29万4980円)などを用意。DEEP-17FG102-i7-VOXVIはUbuntu 16.04 LTS、DEEP-17FG102-i7-VOXXI-NNCはWindows 10 Pro(64bit)を採用している。
なお、パソコン工房のウェブ通販サイトでは、ディープラーニング関連ソフトウェアの動作確認情報もコチラで公開中。加えて、Linux OSによる動作確認の情報もコチラで情報を提供している。そのほか、チャットやLINE、電話などでも相談することが可能なので、不明点があれば気軽に相談するといいだろう。