動画編集やゲームもこなせる薄型軽量ノートPC
第11世代CoreとGeForce MX450の搭載でクリエイターも使える高性能な14型<Yoga Slim 750i Pro>実機レビュー
システムパフォーマンスを最大化する機能を搭載
<Yoga Slim 750i Pro>は、CPUとメモリ搭載量の違いで2モデルが用意されている。CPUはいずれもTiger Lakeこと第11世代Coreプロセッサーで、下位モデルがCore i5-1135G7、上位モデルがCore i7-1165G7だ。今回試したのは後者の上位モデルで、主な仕様は次の通りになっている。
<Yoga Slim 750i Pro>の主な仕様 | |
---|---|
CPU | Core i7-1165G7(最大4.70GHz/4コア8スレッド) |
グラフィックス | NVIDIA GeForce MX450 |
メモリ | 16GB(LPDDR4X) |
SSD | 512GB(PCIe) |
Core i7-1165G7には前世代より大幅に性能強化された統合型のIntel Iris Xe Graphicsが内蔵されているが、本機の場合は別途ディスクリートグラフィックスとして「NVIDIA GeForce MX450」も搭載されている。パフォーマンスにはどのくらい影響があるのだろうか。そこで、いくつかのベンチマークを実行して性能を測ってみることにした。
なお、<Yoga Slim 750i Pro>にプリインストールされている「Lenovo Vantage」を使うと、システムパフォーマンスを最大化する「エクストリーム・パフォーマンス」モードに設定することができる。ここではすべて同モードで実行した結果を紹介する。
まず、「CINEBENCH R20」では、CPUのマルチコアが2509pts、シングルコアが585ptsというスコアになった。また、「CINEBENCH R23」ではマルチコアが6473pts、シングルコアが1517ptsという結果だった。ライバルのRyzen 7 4700Uと比べると、シングルコアでは圧倒、マルチコアでも同等かそれ以上のスコアが出ている。
次にパソコンの総合的な性能をチェックするため「PCMARK 10」を実行したところ、総合スコアは5680となった。
「PCMARK 10」のスコアの詳細をみると、基本性能を示す Essentials が8954、ビジネスアプリのパフォーマンスを示す Productivity が9372、クリエイティブアプリのパフォーマンスを示す Digital Content Creation は5927と、いずれも快適さの目安となる3000を大きく超えている。さらに細かく見ると、Photo Editing のスコアが7803、Video Editing が4580となっており、写真編集や映像編集なども快適にこなせる性能であることがわかる。
ストレージの性能を「CrystalDiskMark」でチェックしてみたところ、PCIe接続のSSDを採用しているだけあってシーケンシャルリードが3400MB/s超と非常に高速だった。
続いてグラフィックス関連のベンチマークも試してみた。
3DMarkスコア | |
---|---|
Time Spy | 2609 |
Fire Strike Extreme | 2277 |
Fire Strike | 5328 |
Night Raid | 22364 |
「ドラゴンクエストX ベンチマークソフト」のスコア | |||
---|---|---|---|
低品質 | 1920×1080 | 22224 | すごく快適 |
標準品質 | 1920×1080 | 20661 | すごく快適 |
最高品質 | 1920×1080 | 19837 | すごく快適 |
「FINAL FANTASY XIV: 漆黒のヴィランズ ベンチマーク」のスコア | |||
---|---|---|---|
グラフィック設定 | 解像度 | スコア | 評価 |
標準品質 | 1920×1080 | 12697 | 非常に快適 |
高品質 | 1920×1080 | 9444 | 非常に快適 |
最高品質 | 1920×1080 | 6833 | とても快適 |
CPU内蔵の「Iris Xe Graphics」と比べると全体に5割ほどスコアがアップしており、『FINAL FANTASY XIV: 漆黒のヴィランズ』のようなそこそこ重いゲームも快適にプレイできることがわかる。普段使いには「Iris Xe Graphics」でも十分すぎる性能だが、ちょっと重めのクリエイティブワークやカジュアルゲーミングには少々物足りない場合がある。本機の「NVIDIA GeForce MX450」は、その “あと一歩” を埋める絶妙な選択だと言えそうだ。
10時間近く持つバッテリーを搭載
プリインストールされている「Lenovo Vantage」で確認すると、バッテリーは約61Whという大容量なものが搭載されており、駆動時間はカタログ公称値で約15.2時間(JEITA2.0)となっている。
そこでバッテリーベンチマークソフト「BBench」を使って、実際にどのくらい持つか計測してみたところ、9時間43分の駆動が可能だった(なお、計測の際は「Lenovo Vantage」で「バッテリー省電力」モードに、画面の明るさは「40%」にし、BBenchは「60秒間隔でのWeb巡回」と「10秒間隔でのキーストローク」にチェックを入れて満充電状態から電源が落ちるまでの時間を計測している)。
公称値には届かなかったものの、これだけ持てば電源の確保が難しい出先でも安心して使えそうだ。プロセッサーやグラフィックスのパフォーマンスの高さや本体のコンパクトさなどを考えると十分満足できるバッテリー性能だ。
薄型軽量で洗練されたデザインのボディに高性能を凝縮した<Yoga Slim 750i Pro>。ディスクリートグラフィックスを搭載したことで動画編集やカジュアルゲーミングにも対応できるグラフィックス性能を実現しており、普段使いからクリエイティブワークまで幅広い用途で活躍してくれそうだ。テレワークで使う高性能なノートPCを探している人や、コンテンツ制作を快適に行えるノートPCを探している人には、有力な選択肢のひとつになるはず。ぜひ注目してみてほしい。
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