動画編集やゲームもこなせる薄型軽量ノートPC

第11世代CoreとGeForce MX450の搭載でクリエイターも使える高性能な14型<Yoga Slim 750i Pro>実機レビュー

文●山口優/編集●村野晃一(ASCII)

提供: レノボ・ジャパン

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16:10の広色域ディスプレイを搭載

 液晶ディスプレイのサイズは14型で、解像度は2.2K(2240×1400ドット)となっている。一般的なノートPCがアスペクト比16:9のディスプレイを採用しているのに対し、本機は16:10で縦方向が少し長く、ワイドサイズの動画をフルスクリーンで再生すると画面の上下に少し余白(黒帯)が出ることがある。逆に、縦方向の情報量が多いためWeb閲覧や画像編集などは作業しやすい印象だ。

14.0型のIPS液晶ディスプレイを搭載。解像度は2.2K(2,240×1,400ドット)でsRGBを100%カバーしている

 液晶は視野角の広いIPS方式のノングレアパネルで、斜めから見ても色味や明るさの変化は少ない。色再現性もよく、パソコンの標準的な色域であるsRGBを100%カバーしている。ノートPCの場合、sRGBカバー率が70%程度ということも珍しくないので、画像編集などをする際は外部ディスプレイなどで色味を確認しながら作業することも多いが、本機ならその手間を省いて効率的に進めることができそうだ。

 ちなみに、ディスプレイは最大輝度が300nitと明るく、Dolby Visionにも対応する。本体にはDolby Atmos対応のオーディオ機能とHarman Kardon製ステレオスピーカーも搭載されているので、「Netflix」などの動画サービスで配信されている対応コンテンツを臨場感たっぷりに楽しめるのが嬉しい。

ディスプレイは180度まで開くことができる。打ち合わせなどで相手に画面を見せながら説明する際などに便利

 ディスプレイの上部には「Windows Hello」の顔認証に対応したIRカメラと720pの動画撮影ができるWebカメラが内蔵されている。プリインストールされているシステムユーティリティ「Lenovo Vantage」を使うと、これらのカメラを使って本機の使い勝手を大幅に向上させることが可能だ。

ディスプレイの上部には顔認証に使えるIRカメラとWebカメラが内蔵されている

「Lenovo Vantage」には、「タッチレスログイン」などの使い勝手を向上する機能が複数搭載されている

 たとえば、事前に顔を登録して「タッチレスログイン」を有効にしておくと、ディスプレイを開いた際に電源オンから顔認証によるロック解除までを自動で行ってくれる。電源キーを押したり、パスワード入力したりする必要なく使い始められるのはとても便利。また、画面を表示したまま離席したときにユーザーの不在を自動認識してPCをロックしてくれる「オートロック」機能や、ビデオ鑑賞中に離席した場合に再生を一時停止し、席に戻ったとき再開してくれる「インテリジェント・メディア」機能なども用意されている。

 オフィスやコワーキングスペースなどで作業する場合、トイレや電話、食事などで一時的に離席することもよくあるが、そんな場合に特に役立つだろう。

長時間の使用でも疲れにくいキーボード

 キーボードは、キートップ下辺がカーブしたレノボ特有のもの。キーとキーの間の隙間が適度にあるため、隣り合ったキーの誤入力が起きにくくタイピングがしやすい。またキーピッチが約19mm、キーストロークも約1.3mmと十分あり、打鍵音も比較的静かなため、長時間使用時もストレスが少なく疲れにくい印象だった。ちなみにキーボードにはバックライトも内蔵されており、暗所でもキーの識別がしやすくなっている。また、キーボードバックライトは“Auto”機能も用意され、暗所で自動的にバックライトが点灯する設定にしておくことも可能だ。

フルサイズのキーボードを搭載。下辺がカーブしたレノボ特有のキートップを採用している

キーボードはバックライトを内蔵しており、暗所でもキーを区別しやすい

 タッチパッドはクリックボタンが一体になったタイプ。操作スペースが広いためスクロールやスワイプなどのジェスチャーはかなりやりやすい。

 インターフェイスは、本体左側面にThunderbolt 4ポートが2基、本体右側面に電源ボタンとUSB 3.0ポート、マイクロホン/ヘッドホン・コンボ・ジャックがそれぞれ1基搭載されている。Thunderbolt 4ポートはいずれもPower DeliveryとDisplayPort出力機能に対応。外部ディスプレイ出力は最大5120×3200ドットの解像度までサポートしている。通信機能は、「Wi-Fi 6」(IEEE802.11ax/ac/a/b/g/n準拠)と「Bluetooth 5.0」を搭載。薄型ノートということもあって搭載するポートが少なく感じるかもしれないが、最近はノートPC単体でほとんどの作業を完結することできるのであまり困ることはないだろう。

本体左側面にThunderbolt 4×2が搭載されている

本体右側面に電源ボタン、USB 3.0ポート、マイクロホン/ヘッドホン・コンボ・ジャックが搭載されている