クラウド全盛期に考えるデータセンターのニーズとは?
オオタニ:昨今はクラウドサービスの利用が一般的となっており、データセンターを利用するユーザーや用途も大きく変わってきています。
東郷:クラウドのニーズが高い中、あえてデータセンターで物理サーバーを利用するケースは、やはりAIの計算処理、データマイニングなどCPUをヘビーに使いたいという高集積なニーズが多いですね。パブリッククラウドのGPUサービスはまだまだ高いので、NVIDIAの専用ハードウェアをデータセンターに導入し、超高速処理を行なうお客様さまも増えてきました。
菅野:負荷が一定している場合は、サーバーをまとめて購入して数ラックに詰め込んで運用した方が安い場合も多い。だから、ITに精通し、コストを重視するお客さまはデータセンターをお使いいただいてます。サービス事業者の場合、クラウドで起業し、ある程度経営資源が安定してきて、データセンター運用に変えるという事例もあります。
東郷:金融や製造のような業界では、セキュリティやコンプラアインスの観点で、まだまだパブリッククラウドに全部任せられないというお客さまも多いです。どこまでいっても自分たちで責任をとらなければいけないお客さま、一から十まで全部自分たちで把握しなければならないお客さまは、弊社のデータセンターでの自社運用を選ばれるケースが多いです。だから、発電機やUPSでトラブルがあったときに、なにが起こったのかをきちんと回答してくれる事業者として、私たちを選んでくれることが多いです。
菅野:まとめると、ベアメタルサーバーを低遅延な環境で使いたい、ITシステムに関して深い情報が必要、一定リソースを安定して使いたい、そしてITを使い切れるといったユーザーはデータセンターを選択してもらっています
結局、今のIT機器ってほとんどの操作がリモートから行なえるんです。だから、あえてクラウドでなくても、ユーザー自身がデータセンターのサーバーをリモートから全部で使ってしまおうというニーズはあります。
フロンティアの名前に恥じないチャレンジを体感してほしい
オオタニ:では、最後に府中データセンターのアピールをお願いします。
東郷:首都圏で高集積のニーズに応えられるデータセンターがようやくできました。もちろん、白河や北九州とL2ネットワークでつなげることができるので、今後クラウドに移行する際も、柔軟に対応できるのが強みだと思います。
恩蔵:ファシリティや顔認証、免震も含めて新しいことにチャレンジしているデータセンターですが、やはりIDCフロンティアが運用しているところが差別化ポイントです。でかいデータセンターですが、細かい気遣いでお客さまをサポートします。
菅野:IDCフロンティアという社名なので、今までも未開拓のことをチャレンジしてきました。府中データセンターでも、いろいろチャレンジしましたので、ぜひ新たな取り組みを体感してもらいたいと思います。
(提供:IDCフロンティア)