新宿中央公園 季節の足音 第2回

【連載】高層ビルに春が来た!梅の花が咲きました

文●新宿中央公園じゃぶじゃぶ三人組

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 公園管理事務所の新宿中央公園じゃぶじゃぶ三人組が、公園内の「季節の足音」をお届けします。

 気付けば、令和3年。

 「令和」という新元号が決まる瞬間は、春の日差しが心地よいお昼休みの時間帯で、私は公園管理事務所で、まだかまだかとテレビに釘付けだったのを覚えています。

 ご存じのとおり、「令和」は、万葉集の梅の花の歌に由来しています。

 「初春の令月にして、気淑(よ)く風和らぎ、梅は鏡前の粉を披(ひら)き、蘭は珮後(はいご)の香を薫らす」

 この歌では、「梅の花はまるで化粧のようだ」と表現しているのだと思いますが、私はこれに納得してしまいます。

 なぜなら、冬の公園は木の枝や落葉などの、くすんだ色が多くを占めますが、そこに梅は、赤や白の鮮やかな色をもたらし公園を美しくするからです。

 2月も中旬を迎え、新宿中央公園の梅も咲き始めました。

 区民の森には、甘い匂いがする黄色い蝋梅(ろうばい)も咲いています。

 化粧をまとい始めた公園は、どんどん美しくなっていきます。

 梅の花は、2月下旬までは見ることができ、その後、河津桜が満開をむかえます。

 梅がメイクアップであれば、さしずめ桜はドレスアップといったところでしょうか。

 公園では、これから、ハナモクレン、チューリップ、ムスカリも咲き始めます。

 是非、公園を訪れ、きれいな花たちの色彩や香りなど、春を感じにいらしてください。

文/新宿中央公園じゃぶじゃぶ三人組

20~50代の樹木を愛する3人組。新宿中央公園で行われるイベントの運営のほか、公園を利用される方をお出迎えする仕事をしています。全員、猫とカメが好きで、とりわけ公園の白糸の滝にいるカメさん達の動向を温かく見守っています。