公園管理事務所の新宿中央公園じゃぶじゃぶ三人組が、公園内の「季節の足音」をお届けします。
気付けば、令和3年。
「令和」という新元号が決まる瞬間は、春の日差しが心地よいお昼休みの時間帯で、私は公園管理事務所で、まだかまだかとテレビに釘付けだったのを覚えています。
ご存じのとおり、「令和」は、万葉集の梅の花の歌に由来しています。
「初春の令月にして、気淑(よ)く風和らぎ、梅は鏡前の粉を披(ひら)き、蘭は珮後(はいご)の香を薫らす」
この歌では、「梅の花はまるで化粧のようだ」と表現しているのだと思いますが、私はこれに納得してしまいます。
なぜなら、冬の公園は木の枝や落葉などの、くすんだ色が多くを占めますが、そこに梅は、赤や白の鮮やかな色をもたらし公園を美しくするからです。
2月も中旬を迎え、新宿中央公園の梅も咲き始めました。
区民の森には、甘い匂いがする黄色い蝋梅(ろうばい)も咲いています。
化粧をまとい始めた公園は、どんどん美しくなっていきます。
梅の花は、2月下旬までは見ることができ、その後、河津桜が満開をむかえます。
梅がメイクアップであれば、さしずめ桜はドレスアップといったところでしょうか。
公園では、これから、ハナモクレン、チューリップ、ムスカリも咲き始めます。
是非、公園を訪れ、きれいな花たちの色彩や香りなど、春を感じにいらしてください。