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アプリで既存交通機関とキャッシュレス機能等と連携

神戸市北区、ローカルMaaSによる「地域のスマート化」実証実験を開始

2021年01月29日 19時00分更新

文● ASCII

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 日本総合研究所、QUADRAC、神戸電鉄、神鉄タクシー、大和自動車交通、筑紫が丘自治会、まちなか☆モビリティー神戸北、三井住友カード、みなと観光バスは1月28日、神戸市北区でラストマイルサービス稼働サービスの実証を拡張させ、有償によるローカルの実証実験を2月1日から開始していくとした。

 本実証実験用に開発したローカルMaaSのアプリは、マイカーに頼らずに地域内外の移動をスムーズにし、地域内外の商店・企業等と地域をつなげ、住民同士の関わり合いの機会をつくる機能を備えている。本実証実験では、このアプリを通じ、ローカルMaaSの有用性と事業性を検証すると共に、ローカルMaaSが住み心地のよい地域づくりに役立つかを検証する。

 本実証実験の検証では、社会実装に必要な事業性の検証のため、有償によるラストマイル移動サービスを提供。ラストマイル移動サービスと、「乗り継ぎ支援」や「近隣商店によるプロモーション」といった機能との連携可能性を検証する。ラストマイル移動サービスは、当エリア内のあらかじめ指定された78ヵ所の乗降ポイント間をオンデマンドで利用できる。同じ時間帯に同じ方向に行く人は最大3人までの乗り合いが可能。月額乗り放題1500円の月会費を払うか、一日券300円を購入して利用。

 乗り継ぎ支援では、当エリア内にある路線バスの停留所の時刻表、および鉄道駅の時刻表が表示される。ラストマイル移動サービスと路線バス(みなと観光バス)の車両の現在地を地図上にリアルタイム表示される。また、キャッシュレスでラストマイル移動サービスと路線バスを事前購入(クレジットカード決済のみ)。乗降時はまちモビ☆アプリ上に表示されたQRコードを社内のリーダーにかざして利用できる。

 近隣商店によるプロモーション機能では、来店に必要な交通費の全部または一部を負担する地域内外の商店等と利用者とのマッチングを行なう交通費のポイントバックサービスを実施する。使用した交通機関の領収書を商店等が確認後、事前に決められた負担分を利用者にポイントバックする。また、ラストマイルサービスで使用する車両には、車体広告(車両の左側面か後方にマグネットで貼付表示)および車内ディスプレーでの広告配信(動画等)を提供する。

 実証実験は2月1日~3月26日に実施される。

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