ディスプレー背面に装着して一体型PC化も可能、インターフェースも充実

自宅の“自分専用PC”にオススメ! 税別6万円台でRyzen 5搭載、リモートワークにも最適な小型デスクトップPC「mouse CT6」

文●宮里圭介 編集●市川/ASCII

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マウスコンピューターの「mouse CT6」

 仕事も学習もリモートで行なう機会が増えた結果、今まであまり使ってなかったパソコンが大活躍している、という人も多いだろう。とはいえ古いパソコンは単純に遅く、一時しのぎはともかく、メインパソコンとして使うには少々窮屈だというのが素直なところ。また、家族で共有するには利用時間が被りがちになるのも問題だ。どうせなら自分1人で使える、最新の高速なパソコンがほしいと考えるのは当然だ。

 こういった最新パソコンの購入でまず検討するのが、ノートパソコンだろう。とくにここ数年はCPU性能が大きく向上しており、よほど重たい処理を行なわない限り、ノートパソコンでパワー不足を感じることはない。性能面での不安はまずないといっていいレベルだ。さらにノートパソコンは、使わないときにしまっておけるため、スペース面でも有利だ。そしてなにより、製品数が豊富にあるため、自分好みの1台を見つけやすいというのが魅力といえる。

 しかし、実際にどういった環境でパソコンを使うかを考えてみよう。リモートワーク用と考えているなら、家での利用がメインというのは大前提。少しでも快適に使おうと考えているなら、USBのキーボードやマウスの利用、HDDの増設、セカンドディスプレーの接続といったことも検討することだろう。こう考えてみると、せっかくノートパソコンを選んだところで、まず移動して使うことはあり得ない。また、片付けるといってもディスプレーを閉じるだけ……という姿が簡単に想像できるのではないだろうか。

 もちろん、毎回利用後はキレイに片付け、場所を選ばず使えるモバイル機として活用したいというのであれば、ノートパソコンが最適だ。しかし、その利用シーンは割合としてどのくらいあるだろうか。結局は移動することもなく同じ場所で使うとなれば、デスクトップパソコンでも変わらない気がする。

 とはいえ、大きなタワー型パソコンを買うには設置スペースが心配になるだろう。そこで、こういった人にオススメしたいのが、コンパクトボディーのデスクトップパソコン「mouse CT6」だ。

 大きなディスプレーと組み合わせ、快適な環境で使いやすいというのはもちろん、フットプリントが小さいため、ノートパソコンよりも省スペースで利用できるのがメリット。もちろんUSB機器を多数接続するのにUSBハブは必要ないし、Wi-Fiだけでなく有線LANまで標準装備しているため、安定した通信環境も手に入る。まさに、リモートに最適な1台というわけだ。

 昨年末にダイレクトショップにて発売開始された機種だが、満を持してオンラインショップでも発売が開始された。今回はmouse CT6の外観や使いやすいポイントなどを紹介していこう。

充実のスペックで快適に使える
ノート向けのCPUを採用し、性能は必要十分!

 小型パソコンというと、AtomやCeleron搭載の「Windows10が動くだけ」というパソコンを想像してしまうが、mouse CT6はそういった製品とは一線を画す。まずはスペックを見てもらおう。

mouse CT6の主なスペック
CPU AMD「Ryzen 5 4500U」
   (6コア/6スレッド、2.3~4.0GHz)
グラフィックス AMD Radeon グラフィックス
(6コア、1500MHz)
メモリー 8GB
ストレージ 256GB SSD(M.2/SATA)
通信規格 無線LAN(IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax)、Bluetooth 5
インターフェース HDMI出力、D-Sub 15ピン、USB 3.0 Type-C、USB 3.0 Type-A×2、USB 2.0×2、マルチカードリーダー、ギガビットLAN、ヘッドフォン出力、マイク入力
サイズ/重量 およそ幅28×奥行150×高さ194mm/約749g(スタンド装着時)
OS Microsoft「Windows 10 Home」(64ビット)

 性能を大きく左右するCPUには、なんとAMD Ryzen 5 4500Uを搭載。ノート向けのCPUとはいえ6コア/6スレッドとコア数が多く、数年前のハイエンドデスクトップパソコン並みの実力を持っている。また、メモリーは8GB、ストレージは256GB SSDを装備しており、こちらも一般用途では十分なスペックだ。メインパソコンとしてガツガツ使う予定であれば、メモリーは16GB、ストレージは500GBクラスへとカスタマイズしておくといいだろう。

CPUはRyzen 5 4500U。ノート向けとはいえ6コア/6スレッドのCPUとなり、よほど重たい処理をしない限り不満はない

 続いて気になるのがインターフェース。冒頭でUSBが多数あると述べたが、より正確に解説すると、正面はUSB 3.0×3(うち1つはType-C)、USB 2.0×2が、背面はUSB 3.0×2の合計7基となる。ノートパソコンでは3~4くらいが一般的なので、USBが多いというのはわかってもらえるだろう。また、これ以外にもHDMIとD-Sub15ピンの2画面出力に対応するほか、有線LANやSDカードスロットを標準装備するなど、実用性の高い構成となっている。

左が正面、右が背面。小型とはいえ、デスクトップパソコンだけあってインターフェースは豊富だ。とくに正面にUSBポートが多く、機器の着脱がしやすいのがうれしい

 USBは背面よりも正面の方がポート数が多く、アクセスしやすいのがメリット。背面のUSB3.0には着脱しないHDDなどを増設し、正面は無線のマウスやキーボード、USBメモリーなどを接続して使うのがいいだろう。もちろん、オンライン会議用のカメラやマイクの接続にも向いている。

ディスプレーの背面に装着して、一体型パソコン化もできる!

 ディスプレーの横に置いてもジャマにならないほどスリムだが、そのスペースすら惜しいという人もいるだろう。ノートパソコンなら本体とキーボード、ディスプレーまでが一体となっているため、いくらコンパクトだといっても、全体で利用するスペースを考えればノートパソコンのほうが場所を取らない、という主張はもっともだ。

 こういった人に提案したいのが、mouse CT6をディスプレーの裏に装着し、一体型パソコン化してしまうこと。これならパソコンを置くスペースがゼロになり、これ以上ないほど省スペース化できる。この一体化するためのマウンターは標準で付属。背面にVESAマウントインターフェースを装備したディスプレー限定となるが、もしあるのなら積極的に活用したい。

マウンターはネジ用の穴が開いており、これをディスプレーの背面に固定。本体を挿し込むようにして装着する

表から見ると本体はすっきりと装着された状態に。厚みが薄いこともあり、背面に装着してもジャマにならない

 USBなどのインターフェースは少々使いにくくなってしまうが、よほど頻繁に抜き挿しするようなものがなければ問題ない。ディスプレーに内蔵されているUSBハブを活用するというのもオススメだ。基本的にはスタンドを使った縦置きとなるのだが、もちろん、スタンドを使わず横置きにすることも可能。ディスプレーの下のスペースに置きたいといった場合は、横置きで使うのがいいだろう。

しっかり使える自分専用パソコンがほしい人にピッタリ

mouse CT6は、コンパクトなボディーでありながら、メインパソコンで使うにも十分な性能を持つモデルだ。自分専用で使えるデスクトップパソコンがほしいといったニーズに応えてくれる

 メインパソコンで使うにも十分な性能がありながら、コンパクトなボディーとなっているのが魅力のmouse CT6。価格が税別6万9800円からと手頃なこともあり、ノートパソコンでは画面が狭くて作業効率が悪い、自分専用で使えるデスクトップパソコンがほしい、子供の学習用にパソコンを購入したい、リビングパソコンがほしいといった要望にしっかりと応えてくれる製品だ。

 今回は外観や使いやすいポイントなどを中心にお届けしたが、次回は気になる性能面をチェックしていこう。