各種ベンチマークをチェック。平均的に高めの性能
Ryzen Mobile搭載で高パフォーマンスを発揮する富士通液晶一体型PC「ESPRIMO WFB/E3」 (1/2)
2020年12月06日 12時00分更新
スリムで洗練されたデザインの筐体に、瞬間起動など使い勝手に優れた機能を搭載した富士通クライアントコンピューティングのディスプレー一体型パソコン「ESPRIMO FH」シリーズ。そのウェブ直販カスタムメイドモデルである「ESPRIMO WFB/E3」(関連記事)は、CPUにAMDの第3世代Ryzenプロセッサーを搭載しているが、性能は十分なのだろうか。今回は各種ベンチマークテストを実施して、パフォーマンスをチェックしてみた。
Zen 2アーキテクチャ採用の第3世代Ryzen 4000Uシリーズを搭載
ESPRIMO WFB/E3は、CPUにAMDの第3世代Ryzen 4000 Uシリーズを採用したモデル。直販サイト「富士通 WEBMART」では、CPUのグレードやメモリー、ストレージ容量などをカスタマイズしてオーダーすることができる。
ESPRIMO WFB/E3の主な仕様 | |
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CPU | AMD Ryzen5-4500U(6コア/6スレッド、最大4.0GHz)/AMD Ryzen7-4700U(8コア/8スレッド、最大4.1GHz) |
グラフィックス | AMD Radeon グラフィックス(CPU内蔵) |
メモリー | 4GB/8GB/16GB/32GB |
ストレージ | 256GB SSD/512GB SSD/1TB SSD |
セカンダリーストレージ | なし/1TB HDD/2TB HDD |
ディスプレー | 23.8型ワイド(1920×1080ドット) |
今回試したのは、プロセッサーがAMD Ryzen5-4500U(6コア/6スレッド、最大4.0GHz)、グラフィックスがCPU内蔵のAMD Radeon グラフィックス、メモリーが8GB(DDR4 SDRAM PC4-25600)、ストレージが512GB SSD(PCIe)という標準的な構成になっていた。
AMDの第3世代Ryzen 4000Uシリーズの中ではミドルクラスにあたるAMD Ryzen 5-4500Uが搭載されているが、パフォーマンスはどれくらいあるのだろうか。そこで、ベンチマークソフトで性能をチェックしてみた。
まず、CPUの性能を見るため「CINEBENCH R20」を実行してみたところ、シングルスレッドが441pts、マルチスレッドが2207ptsとなった。Ryzen 4000Uシリーズの中ではミドルクラスのプロセッサーでありながら、インテルの第10世代Core i7-10710Uあたりとほぼ同等のパフォーマンスを持っているのがわかる。
続いてマシンの総合的なパフォーマンスを見るPCMark 10を試してみたところ、総合スコアが「4480」という結果になった。詳細を見ると、パソコンの基本性能を示すEssentialsが8293、ビジネスアプリの性能を示すProductivityが6932、クリエイティブ系アプリの性能を示すDigital Content Creationが4245だった。さらに細かく見ると、Photo Editingスコアが5810、Video Editingスコアが3159となっており、写真編集はもちろん動画の編集などもそこそこ快適に行なえる性能を持っていることがわかる。
ストレージは、PCIe 3.0×4レーンのM.2 NVMe SSDが搭載されていた。CrystalDiskMarkを実行してみたところ、シーケンシャルリードが2300MB/秒ととても高速だった。