前へ 1 2 次へ

通常の縦・横置きはもちろん、VESAマウント対応のディスプレーにも取り付け可能

小型PCでもCore i5で快適作業できる税別6万円台「FRCDH410/B」、狭いスペースでのテレワーク環境にもオススメ

文●松野将太

提供: インバースネット株式会社

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

第10世代Core i5を搭載

 FRCDH410/Bのスペック面に関しては、CPUに「Core i5-10400」を搭載。グラフィックス機能はCPU内蔵の「UHD グラフィックス 630」となるが、CPU自体の処理能力はそれなりに高いため、ウェブブラウジングやWord、Excelの利用といった一般的な用途は軽くこなせるだろう。なお、メモリー容量は8GBで、ストレージ容量は480GB。普段使いや事務仕事用のパソコンとしては十分なスペックだ。

「CPU-Z」で取得したCore i5-10400の情報

「CrystalDiskInfo」で取得した内蔵SSDの情報。Apacer製のSATA SSDが接続されている

 前提を確認したところで、基本的なCPUやストレージ性能を各種ベンチマークで確認していこう。まずはCPUの性能を計測する定番ベンチマーク「CINEBENCH」の結果を見ていこう。原稿執筆時点で最新版となる「CIENEBENCH R23」で、マルチスレッドテストおよびシングルスレッドテストのスコアーを計測している。

「CIENEBENCH R23」のスコアー

 マルチスレッドテストのスコアーが8101cb、シングルスレッドテストのスコアーが1104cb。現代的なマルチコアCPUでの計測を想定しているCIENEBENCH R23は、従来の「CINEBENCH R20」よりもスコアが高めになる傾向がみえるが、6コア/12スレッドのCore i5-10400は十分に良好なスコアーを出している。ひと昔前の4コア/8スレッドだったCore i7シリーズCPUと比べれば、マルチスレッドスコアーはこちらのほうが高いわけで、処理能力に不安はないといえるだろう。

 続いてマシンの総合性能を測るベンチマーク「PCMark 10」の結果も見てみよう。

「PCMark 10」のスコアー

 本テストにおける総合スコアーは4023。テストグループ別のスコアを見ていくと、アプリ起動やブラウジングでの性能を測る「Essentials」、オフィススイートなどでの作業性能を測る「Productivity」といった項目はそれなりのスコアーを稼げているものの、画像・動画製作などクリエイティブ系のテスト「Digital Content Creation」ではややスコアーを落としている。これは本製品のグラフィックス処理能力がCPU内蔵GPUに依存しているためで、致し方ない部分だろう。

 続いてはストレージ系ベンチマークをチェック。

「AS SSD Benchmark」のスコアー

「CrystalDiskMark」のスコアー

 「CrystalDiskMark」の結果をみてみると、シーケンシャル読み込み速度は毎秒543MB、書き込み速度は毎秒470MBと、いわゆる平均的なSATA SSDらしい速度が出せていることがわかる。一方の「AS SSD Benchmark」では若干低めの速度になっているが、これはベンチマークソフトの傾向によるものだ。流行のPCIe接続のSSDほど高速とはいかないものの、高速起動など、実用上は十分な快適さを発揮できる。

 最後に、一応ゲーム系ベンチマークの結果も確認してみよう。使用したのは、「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ ベンチマーク」だ。画質は標準品質(デスクトップPC)、フルスクリーンの設定で、解像度は1280×720ドットまで落として計測を実施している。

「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ ベンチマーク」(HD)のスコアー

 総合スコアーは3643で、快適さの指標となる評価は「快適」判定を獲得。解像度と画質を落とせば一応はゲームのプレイも可能ではあるものの、フレームレート的にはかなりギリギリであるため、ゲーム系の用途には適していない。もともと小型PCということもあり、このあたりは致し方ない点だ。

価格も手頃な普段使いパソコン、リビングパソコンとしてもアリ

FRCDH410/Bは、小型のスタンダードPCながらコストパフォーマンスは良好。テレワークや家庭用の1台に最適なモデルだ

 ここまでみてきたとおり、FRCDH410/Bのパフォーマンスは、小型のスタンダードパソコンとしては良好だ。直販価格も6万9800円(税別)で、適当なディスプレーと一緒に購入しても約10万円以下でPC環境を構築できる。スペックを考えれば、テレワーク用や家庭用にノートPCを1台購入するよりもコストパフォーマンスは良好になりえるだろう。ちなみに本製品には、CPU据え置きで16GBメモリー、512GB NVMe SSDを搭載した上位モデル「FRCDH410/C」が存在する。価格差は5000円程度なので、こちらの購入を検討するのもアリかもしれない。

■関連サイト

前へ 1 2 次へ

この記事の編集者は以下の記事もオススメしています

過去記事アーカイブ

2024年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2023年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2022年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2021年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2020年
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2019年
02月
03月
06月
07月
08月
09月
11月
2018年
01月
09月
2017年
06月
10月
2016年
12月