標準構成でも長く使えるハイスペックモデル
ゲームプレイ最強構成に! 豊富なBTOメニューを安心カスタマイズ可能、裏配線も素敵なサイコム「G-Master Spear Z490」をカスタム
2020年11月20日 11時00分更新
G-Master Spear Z490のハードウェアを細かくチェック!
Core i9-10900Kを空冷クーラーで冷却するとなると、温度と騒音が気になるところだが、そういった人にオススメなのがNoctuaのCPUクーラー「NH-U12S」。空冷でありながら高い冷却性能を持つだけでなく、低騒音のファンを採用することで、静かに、かつ強力に冷やしてくれるのがメリットだ。
標準ではなくBTOオプションでの対応となるが、空冷クーラーを使いたいのであれば選んでおいて損はないだろう。もちろん水冷クーラーもメニューにラインアップされているので、動作クロック低下を危惧してさらなる冷却性能を求めるなら、水冷を選ぶのもアリだ。こういったパーツ選びが自由にできるというのは、BTOパソコンの醍醐味といえる。
CPUから出た熱はヒートシンクで空気中に放出され、その熱風はすぐにケースファンで排出されるという配置になっている。少しでも早く、熱をケース外へと逃がす構成となっているのがうれしい。もちろん吸気用にもファンを搭載。2つのファンで冷たい外気をしっかりと取り入れ、CPUやビデオカードを冷やせるようになっている。
CPUのすぐ横にあるメモリーには、品質にこだわったCENTURY MICROの国産メモリーを選択可能。DDR4-2933の高速メモリーとなるため、「CPU-Z」で詳細を見てみたところ、自動オーバークロックがうまく機能しており、DDR4-3200相当で動作していた。
CENTURY MICROのメモリーは標準と比べ1万250円高くなるが、容量が16GBから32GBへと倍増するため、割高感はそれほどない。とくに32GB以上メモリーを搭載しておきたいと考えているなら選んでおきたい。
今回の試用機では、GeForce RTX 3080ビデオカードとして「ASUS TUF Gaming GeForce RTX 3080 10GB GDDR6X」が搭載されていたが、これ以外にもManli、GIGABYTE、MSIなどを選択可能。ヒイキのメーカーがあれば選ぶのもいいし、価格重視で選ぶのもいいだろう。もちろん、コストを抑えたければGeForce RTX 3070へ落としてもいいし、究極の性能を目指すべくGeForce RTX 3090にするというのも自由だ。
高性能GPUはそれだけ発熱も大きくなるため、大きなヒートシンクが搭載されている。カードの厚みが2スロットを超えるほか、重量もかなり増え、カードの重さをブラケットのネジどめだけで支えるのが厳しくなっている。
振動や自重により拡張スロットへダメージがいかないようにしてくれるのが、ビデオカードを支えるステイやホルダーといったアイテムだ。
G-Master Spear Z490が採用するケース「CoolerMaster CM694」には、標準でビデオカードを支えるアーム機構を備えており、重量級のハイエンドビデオカードでも安心して使えるのが特長だ。
高性能なCPUやGPUを支える電源も豊富に用意されており、出力だけを見ても、下は650Wから上は1200Wまで勢ぞろい。電力変換効率の目安となる80PLUSも、上位のGoldやPlatinumが数多くラインアップされている。今回搭載されていたのは、SilverStoneの「SST-ST85F-PT」というもの。850Wの80PLUS Platinum電源で、消費電力の大きい今回の構成にピッタリな電源といえるだろう。
自由にパーツのカスタマイズが可能!
インテル環境のゲーミングパソコンがほしい人に
標準構成のままでも高速なゲーミングパソコンとして長く使えるG-Master Spear Z490だが、カスタマイズすることで、さらに自分好みにできるというのがメリット。選べるパーツが多いのはもちろんだが、それ以上に、サイコムによる定評ある組み立てで、安心して使えるというのがポイントだ。とくに自作パソコンでは不安がある、パーツを選んでも組み立てる時間がない、パーツ単位ではなくパソコンとして保証がほしい、といった人にピッタリ。
今回は主にハードウェア面についてみてきたが、次回はゲーミング性能、とくに4K画質での性能についてを中心にチェックしていこう。