このページの本文へ

miniも登場! iPhone 12、ASCII徹底大特集 第51回

AirPodsに匹敵する使いやすさ!「HomePod mini」でスピーカーリスニングを楽しもう

2020年11月12日 23時00分更新

文● 山本 敦 編集●飯島恵里子/ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

HomePod miniの内部構造。カスタム設計されたフルレンジドライバーユニットが下向きに配置されている

「いつもいい音」をコンピュテーショナルオーディオがかなえてくれる

 HomePod miniは筆者が今年取材した中で最も高音質なスマートスピーカーのひとつだ。3つめの注目したいポイントとして本機の「高音質」を挙げたい。

 このコンパクトな球体デザインのスピーカーには、アップルが独自に開発したフルレンジドライバーとデュアルパッシブラジエーター、これらに最適化されたパワフルなアンプが内蔵されている。

 本体内部に下向きにレイアウトされたドライバーユニットの音を、360度方向へ均等に広げるカスタムアコースティックウェーブガイドにより、HomePod miniを置いた部屋のどこにいてもクリアで力強い音楽が聴ける。心地よいサウンドが楽しめるスイートスポットを限定しないリスニング感は、HomePod miniの真骨頂だ。

 HomePod miniには、アップル独自開発の「Apple S5」チップが内蔵されている。開発段階ではサイズや形状の異なる部屋にスピーカーを置いて、幾度となくシミュレーションを繰り返して、HomePod miniのハードウェアとソフトウェアを丁寧に合わ込んだ。そして最適なサウンドにチューニングを練り上げている。一世を風靡したiPodの頃からオーディオにもひたむきに取り組んできたアップルの、オーディオブランドとしての豊かな経験値が本機の巧みなサウンドチューニングにも活きている。

 Apple Musicでさまざまなタイプの音楽を試聴してみたが、HomePod miniのサウンドはとてもクリアで解像度が高く、ディティールの表現力にも富んでいる。ボーカルがとてもエネルギッシュで、ピアノやギターの音色は鮮度がとても高い。低音はコンパクトなサイズから想像もできないほど、パワフルだ。音の輪郭は彫りが深く、音場はワイドで奥行きの見晴らしも良い。まるでHomePod miniを置いた場所にアーティストの姿が浮かび上がり、目の前で演奏してくれているような生々しさが味わえる。

 HomePod miniはコンピュテーショナルオーディオにより、ユーザーがセッティングなどを気にしなくても常時ベストチューニングのサウンドを楽しませてくれるスマートスピーカーだ。Apple S5チップがスピーカーの置き方や再生する音楽を解析して、スピーカーのベストパフォーマンスを引き出してくれる。

 昼間の時間帯に少しスピーカーの音量を大きくして聴いてみても、やはり音が歪むことがなくディティールもつぶれない。広めの部屋でも、1台のHomePod miniで音楽を悠々と鳴らせるだろう。反対に夜中の時間帯に音量を下げて聴いてみても、やはり音が痩せすぎることなく真に迫る演奏を楽しませてくれた。

筆者は仕事机の手元にHomePod miniを置いて使っている。夜中はボリュームを下げてもキリッとした聴きやすいサウンドが楽しめるスマートスピーカーだ

カテゴリートップへ

この連載の記事

ASCII.jp RSS2.0 配信中