その辺のものでなんとかなる?
以前筆者のTwitter用PCにASUSのビデオカード「TUF-RTX3080-O10G-GAMING」を組み込んだ際は、都合の良いものがなく、段ボールを挟んでいた。上から吊すか、下から支えることができればいいため、個性的なPCケース内部を目指すのであれば、さまざまな可能性を検討すべきだろう。
大型空冷CPUクーラー大繁殖期にあった釣り糸で補強するムーヴの再来ともいえる。またその場しのぎの知見としても役立つはずだと思いたい。
シンプルだが確実
木材
まずは木材だ。積み木や割り箸など加工がしやすく、愛用するケースの都合に合わせて実装しやすい。また無骨な空間の中に温かみのある物体があるコントラストも魅力的といえるだろう。今回は100円ショップで購入した90×30×15mmの工作用木材を使用してみたが、積むだけで済んだ。
接地面積が広く、どっしりと支えてくれる。ケースを移動させる際に動いてしまう問題は、粘着シートかマグネットシートでフォローするといいだろう。吸気さえ問題なければいいので、いろんな形の積み木を駆使して見るのも面白い。また割り箸の場合はピンポイントになってしまうが、支える分には問題ないため、ビジュアルと相談しながらがベターだ。
ビジュアルにこだわるならコレ一択!
ブロック
よりビジュアルにこだわれるのはレゴなどのブロックだ。高さ調整はもちろん、ファンとの干渉も回避しやすいほか、吸気口を作ることもカンタン。
オーバースペック感たっぷり
ミニジャッキ
ミニジャッキはどうだろう? 家具やDIY用のモノには小型のジャッキもある。これはケース次第になりがち。2チェンバー構造のケースではジャッキが巨大すぎるからだ。とはいえ、耐荷重200kgとオーバースペック感が心地よく、条件の合うケースであれば検討してみてほしい。
まさかのジャストフィット
スマートフォン
さて、ケースとビデオカードの隙間に見覚えがあった。67mmほどで、iPhone SEで支えられるだろうと思って差し込んでみたところ、ジャストフィットだった。機種変更で眠っているスマホを活用先としてもアリかもしれない。Android端末であればディスプレーにもできるため、簡易チェック用の環境作りにもよいのだが、問題は電源ボタンが押されてしまいがちなところだ。
保持力に不安が残るがインパクトは抜群
デッサン人形
可動フィギュアはどうだろうか。関節を固定する必要があるのだが、ビジュアルレベルのアップを見込める。というわけで、デッサン人形先生で試したところ、手で支えてもいいし、脚で支えてもいいといった具合になった。ただビデオカードの重量に耐えるには改造が必要になり、ミニチュア重機のほうがいいかもしれない。
まとめ
まずは突っ張り棒からチェックだ!
ビデオカードのサイズに左右されるため、柔軟性からすると突っ張り棒から検討していくといい。そうなると製品は長尾製作所かCoolerMasterくらいしかないのだが、いずれも使い勝手はよく、ケース内の雰囲気に合うかどうかで選ぶといいだろう。
ガイドタイプは奥行きがそれほどないのであれば、ビデオカードのファンとの干渉もしにくい。ただ使用中のビデオカードとの相性に関する情報はほとんどないと考えておいたほうがよく、加工やスペーサーが必要と考えておいたほうがいいだろう。もちろん、ビデオカードにガイドが付属している場合は、それを使用するに限る。