ZTE傘下のNubia Technologyによるゲーミングスマホ「RedMagic」シリーズ。今年7月に、海外の公式ECサイトからの直販という形ではあるが、日本の技適取得も済ませた「RedMagic 5」が販売され、ハイエンド級の性能にも関わらず、安価なモデルとして話題となった。さらに9月にはマイナーチェンジモデルである「RedMagic 5S」がリリースされている。579ドル(6万円強)からと、さらにお手頃になった同機についてフォトレポの形で紹介する。
今回編集部に到着したのは、Sonic Silverのカラバリの8GB/128GBモデル(579ドル)。上位にPulseというカラバリのさらにド派手な12GB/256GBモデルも用意されている(649ドル)。
実はスペック面や主な仕様は「RedMagic 5」とほぼ共通。144Hzのリフレッシュレートに対応した6.65型有機EL(19.5:9、1080×2340)にSnapdragon 865、LPDR5のメインメモリー、画面内指紋センサー、4500mAhバッテリーなど、ここまでは変わらない。カメラが1/1.7型で6400万画素のソニー「IMX686」がメインで、800万画素の超広角カメラ、200万画素のマクロカメラの組み合わせなのも同じだ。OSはRedMagic OS 3.5と、RedMagic 5の3.0からバージョンは上がっているが、ともにAndroid 10ベース。
異なる点としてはストレージがUFS 3.0から3.1に。側面にあるトリガーボタンのタッチレートが320Hzに高速化(5は300Hz)。さらに、ゲーミングスマホらしく冷却機能も強化されている。本体内蔵の銅プレートの大型化や背面へのシルバープレートの追加、さらにオプションで半導体素子+最大8000rpmで冷却できる外付けクーラー「Ice Dock」の装着も可能になっている(44.90ドル)。
RedMagic 5と同様に4キャリアのSIMでの通信やDSDVの利用は確認できたが、ソフトウェアの日本語化は完璧ではなく、故障時などのサポートも本国とのやり取りが必要となる。ユーザーの努力が必要な上級者向け端末であることは変わりはないが、このスペックのスマホが6万円台で購入できるのは魅力的なのは間違いないだろう。
「RedMagic 5S」の主なスペック | |
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メーカー | Nubia Technology |
ディスプレー | 6.55型有機EL(19.5:9) |
画面解像度 | 1080×2340 |
サイズ | 78×168.56×9.75mm |
重量 | 220g |
CPU | Snapdragon 865 最大2.84GHz(オクタコア) |
内蔵メモリー | 8/12GB(LPDDR5) |
内蔵ストレージ | 128/256GB(UFS3.1) |
OS | Android 10(RedMagic OS 3.5) |
対応バンド | 5G NR:n41/n78 LTE:1/2/3/4/5/7/8/12/17 /18/19/20/26/34/38/39/40/41 W-CDMA:1/2/4/5/8/19 4バンドGSM |
無線LAN | Wi-Fi 6(2×2 MIMO) |
カメラ | アウト:64メガ+8メガ(超広角) +2メガ(マクロ)/イン:8メガ |
バッテリー容量 | 4500mAh(最大55W対応) |
生体認証 | ○(画面内指紋、顔) |
USB端子 | Type-C |
SIM形状 | nanoSIM×2 |
カラバリ | Sonic Silver、Pulse |