Windows 10Xでは、さらに2つの「コンテナー」が導入予定
こうしてすでに4つもコンテナーのあるWindowsだが、2画面タブレット向けに開発されているWindows 10Xでは、さらにもう2つ、「コンテナー」が追加される予定だ。ただし、こちらはあくまでもWindows 10Xを構成する技術に「コンテナー」の名称が使われているだけで、Dockerコマンドを使いユーザーが自由に使える種類ものではなさそうだ。
そのうちの1つは「Nativeコンテナー」と言い、UWPを動かす環境であり、もう1つは「Win32コンテナー」と呼ばれ、Win32アプリケーションを動作させる環境である。
Windows 10Xでは、Windows自体とアプリケーションの実行環境が完全に分離される。その理由の1つは、Windowsアップデートを短時間で終了させるためだ。コンテナー化することで、起動中のアプリケーションをそのままファイル化でき、メモリから待避させ、復帰させることが可能になる。もう1つは、アプリケーションの実行環境とホストWindowsを完全に分離できるからだ。このとき、ホスト側となるWindowsは完璧なWindowsにする必要がなく、Hyper-Vの起動にのみ必要な機能だけがあればいいわけだ。
コンテナーの実行環境は必ずしもホストWindowsでなくもよい。このように「ホストOS」「コンテナー実行環境」「コンテナー」を分離することで、起動中の実行イメージ差し替えを可能にするのであろう。おそらく、Windows 10Xの中身はコンテナーだらけなのではないか?
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