日本HPは10月22日、リモート環境においてもパワーユーザーの生産性向上を支援するリモートワークステーションソリューション「HP ZCentralソリューション」を発表した。また、パワーユーザーやプロのクリエイター向けに性能、信頼性、拡張性を強化したデスクトップワークステーションとモバイルワークステーションのラインアップを拡充した。
「HP ZCentral」は、新製品の「HP ZCentral 4R Workstation」や「HP Z2 Mini Workstation」をラッキングするリモートワークステーションソリューション。作業者は遠隔地からでもシームレスにハイパフォーマンスなワークステーションに接続することで共同作業が可能になる。
主な機能として、リモートユーザーのコネクションブローカー機能を提供する「HP ZCentral Connect」が用意され、リモートユーザーのアクセス要求に対して利用可能なワークステーションを割り当て、接続時のセキュリティー強化や、ワークステーションハードウェアの健全性の監視する機能などを提供。「HP ZCentral Remote Boost」は、これまで「Remote Graphic Software(RGS)」の名称で提供されていたリモートアクセスツールの最新バージョン。リモート環境で3Dアプリケーションや4K映像編集を可能にするツール(すべてのHP Zワークステーション向けに無償でライセンス提供)。「HP ZCentral」は「HP Device as a Service」と組み合わせることによりさらに多くのカスタムコンフィグレーションとサービスオプションを提供。
HP ZCentral 4R Workstationは、3D CAD・CGやCAE、ビジュアライゼーションやデータサイエンス向けの1Uラックのワークステーション。高密度なラック環境のために開発された1Uのフォームファクターで、ミッドレンジクラスの「HP Z4 Workstation」と同等のパワー設計が行なわれている。インテルXeon Wプロセッサー(最大18 CPUコア)とNVIDIA Quadro RTX 8000をが搭載可能。ラックは別売りとなる。
価格は、HP ZCentral 4R Workstationは42万9000円から、HP ZCentral Connect1万6500円。いずれも11月中旬発売。
また、ミニタワー型「HP Z2 Mini G5 Workstation」(17万9300円から)、省スペース型「HP Z2 SFF G5 Workstation」(12万6500円から)、タワー型「HP Z2 Tower G5 Workstation」(13万4750円から)の3機種を最新の仕様に刷新、手頃な価格で提供する。
HP Z2 Mini G5 Workstationは新たに銅を使用した新開発の冷却機構を搭載することで静音性を高めている。HP Z2 SFF G5 Workstationは最大10コアのXeon WプロセッサーとNVIDIA Quadro RTX 3000を搭載、 HP Z2 Tower G5 WorkstationはXeon WプロセッサーとQuadro RTX 6000を搭載する。
このほか、設計やデザインを自宅で行なうユーザーに向けたモバイルワークステーション「HP ZBook Fury G7」も発売となる。15型「HP ZBook Fury 15 G7」(10月下旬発売、35万6400円から)と17型「HP ZBook Fury 17 G7」(11月中旬発売、39万1600円から)が用意され、いずれもQuadro RTX 5000を搭載可能。
さらに、薄型コンパクトな15型ノートPC「HP ZBook Studio G7」には新たにQuadro RTX 5000搭載モデル(11月上旬発売、81万1800円から)が追加、クリエイター向け15型ノートPC「ZBook Create G7」には最上位機としてGeForce RTX 2080 SUPER搭載モデル(11月上旬発売、50万1600円から)を追加してラインアップを強化している。