第二言語習得研究や行動科学マネジメントを元に科学的な英語研修を実施
英語研修サービス「ENGLISH COMPANY for biz」が課題を見極めて最短ルートで英語力をアップできる秘訣
2020年11月26日 11時00分更新
さまざまな企業で英語に長けた人材のニーズが高まる中、科学的なアプローチで効率の良い英語研修サービスを提供している株式会社スタディーハッカーの「ENGLISH COMPANY for biz」。英語特化型のパーソナルジム「ENGLISH COMPANY」の法人向けサービスだ。
量を重視してがむしゃらに英語学習を頑張らせようとするサービスも多い中、ENGLISH COMPANYは、あくまで1日1時間〜1時間半の「時短学習」によって成果を狙うのが特徴。2ヶ月間の学習で実際にTOEICスコアアップをはじめとする多数の成果を出している同社の研修では、効率化や学習のサポートを重視している。第二言語習得研究や行動科学マネジメントといった科学的なメソッドに基づき、質の高い専任講師が生徒一人ひとりにコンサルティングを実施。個人の課題に合わせた最短ルートのカリキュラムを組むことにより、2ヶ月から半年程度の短期間で、多くのビジネスパーソンの英語力を引き上げている。他社の英語研修サービスを受けて効果が出なかった企業が乗り換えるケースも多く、累計受講者数は1万2000人を突破した。
本記事では、同社代表取締役社長の岡 健作氏と、法人営業課 マネージャーの武藤 圭太氏に、同サービスのしくみや、英語学習を効率的に行うために必要なポイントなどを伺った。
考えなしにネイティブ講師との英会話量を増やすだけでは意味がない
昨今の企業における英語のニーズについて、「海外展開を見据えた短期間での英語人材育成」のリクエストが増えていると武藤氏は話す。「国内需要が減り、GDPの成長も鈍化する中で、企業は海外展開を模索しています。しかし、グローバル化を進めたいものの英語を使いこなせる社員が育っていないのが現状です」(武藤氏)。
特に英語力が求められているのは、事業をある程度任せられてリーダーにもなれる中間管理職だ。企業によって差はあるものの、実務スキルをすでに持っている社員の英語力を半年から1年以内に引き上げてほしいと相談を受けることが多いという。
短期集中での育成を求める企業のリクエストに応えるため、ENGLISH COMPANY for bizでは、第二言語習得研究の知見を応用し、研修を受ける社員一人ひとりの課題を査定して学習方針をコンサルティングしている。
個別にフォローするのはかなり手間や時間がかかりそうだが、最も効率が良いアプローチだという。「第二言語習得研究により、英語学習には効率的な学習プロセスがあると明らかになりつつあります。弊社のサービスでは、課題を発見するアセスメントのプロセスが組まれていることが一番の特徴です」と岡氏は話す。
個人ごとに異なる課題発見のプロセスを経ないままでがむしゃらに学習をしても、かえって遠回りになる。岡氏が例として挙げたのは、ネイティブ講師との英会話だ。「極端な例ですが、基本的な単語や文法を知らない人が、英語の会議に参加するためにネイティブ講師と会話する機会を増やしても、話す内容を理解できるわけがありません」(岡氏)。
そこで重要になるのが、学習開始時の正確な英語力や現状の課題の把握だ。課題を把握した上で、目標と期間、現状から逆算したカリキュラムを組む。
例えば、英語の会議やプレゼンでイニシアティブをとることを目標にする社員がいるとする。この場合、会議で頻出する単語を覚えたり、会議シーンを想定した英会話を練習したりすれば良いと思うのが一般的だろう。しかし、実はほとんどの人が、もっと前の段階から課題を潰していく必要があるという。
「会議で英語が聞き取れないという方に対してアセスメントを行うと、その前の段階である英語の文書やメールの処理時間がかかりすぎている場合があります。文章を読んで意味を理解するのに時間がかかっている状態です。自分のペースで読み進めることのできる『リーディング』の際には時間がかかっているのに、他人の話す際のペースで理解しなければならない『リスニング』時に脳の処理が追いつけるわけがありません。そこで、英会話の練習をする前に、意味処理のスピードを上げるためのトレーニングを行うという判断になるわけです。もちろん、チェックの結果、基本的な単語から学習し直す人もいます。目標に対して、必要なステップを正確に逆算できるのが、ENGLISH COMPANY for bizの強みです」(岡氏)。
このステップを踏むことにより、いきなり「ネイティブ講師と会話する」といった一足飛びの学習をして結局何も身につかないといった事態を避けることができ、効率的な学習につながるのだ。
その後も毎週レベルをチェックして、宿題を出しながら進めていくという。受講期間中は、勉強記録・学習管理アプリ「Studyplus(スタディプラス)」を利用する。日々の勉強時間や内容を可視化することで、学習過程や課題をスムーズ把握できたり、メッセージ機能を活用していつでも講師とコミュニケーションが取れるようにしたりしている。
似たようなコーチング研修を行なっているサービスもあるが、ENGLISH COMPANY for bizでは、専任講師が的確に課題を見極めて、最短距離で目標を達成するために必要な学習だけを提示している。「課題を発見しても、単語や文法、会話などを総ざらいで消化しようとすると、一日の学習時間が膨れ上がってしまいます。私たちは、がむしゃらに頑張れるようにサポートするのではなく、効率的に進めるお手伝いをしたい。同じ成果を出すのであれば、より短期間で効率的に達成できるのがイノベーションだと思います」(岡氏)
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