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一足先に5G対応の新モデル! グーグル「Pixel 5」「Pixel 4 5G」発表 第16回

各機能を試しながら新製品のファーストインプレッション

グーグル純正スマートスピーカー「Google Nest Audio」レビュー 音質と機能がパワーアップ!

2020年10月15日 00時00分更新

文● 山本 敦 編集●飯島恵里子/ASCII

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オーディオテクニカのインシュレーターを使ってNest Audioのサウンドを引き締めてみよう

Google Nest Audioの音楽再生の実力を100%引き出す方法

 かなり馬力のあるスピーカーなので、ボリュームを上げると筐体の振動が設置面を伝わって不要なノイズに変わり、スピーカーの音を濁らせる原因にもなる。だからこそスピーカーの置き場所には注意したい。軽めな木製のカラーボックスやブックシェルフなどの家具の上にNest Audioを置いてしまうと、あるいは本機の実力を100%引き出せないことがあるからだ。

3層ハイブリッド構造のインシュレーターは上下に特殊防振ゴムの「ハネナイト」を装着。ベース素材は真鍮削り出し材。スピーカーの不要な振動を制御して、音像のフォーカスアップ、音場の立体感向上を引き出してくれる

 そこでインシュレーターやオーディオボードなど、安価なものでよいのでオーディオ用として作られ、販売されているアクセサリーを使うことをおすすめしたい。例えばオーディオテクニカのハイブリッドインシュレーター「AT6098」は、接地面とスピーカーの間にいくつかのコマを挟んでやると振動が接地面に伝わりにくくなり、音楽の明瞭度や立体感がアップする。余計な付帯音が取り除かれて、ボーカルやアコースティック楽器の旋律がクリアに聞こえるようになった。筆者はこれを家電量販店で見つけて2000円台で購入した。お得な買い物ができたと思う。

棚の上に置いたスピーカーが滑りにくくなる効果も得られる

 Nest Audioにはユーザーが聴いているコンテンツに応じたイコライザー調整を自動で行う「Media EQ」や、スピーカーを置いた部屋の音響条件にサウンドを自動調整する「Ambient IQ」などのアダプティブオーディオ機能もある。例えば部屋の窓が開いている場合と閉じている場合では、環境ノイズのコンディションが変わってくる。どちらの環境でもGoogleアシスタントの応答が等しく聞こえやすくなるのが理想的だが、それぞれを試してみたところ変化の振れ幅は目立って大きなものではなかった。言い方を変えればGoogleアシスタントの応答はよほどボリュームを下げていない限り、どんな環境下でも聞こえやすい。ただ、例えばキッチンで皿を洗いながら音楽をしっかり聴きたいのであればワイヤレスイヤホンの「Pixel Buds」を使った方がベターだと思う。

オーディオとしての実力はNestシリーズの中でナンバーワン

 筆者は長らくディスプレーを搭載するGoogle Nest Hub/Nest Hub Maxのある生活に慣れてしまったので、音声のみでコミュニケーションを交わすスマートスピーカーを使うことには正直に言って後戻りする感覚もあった、例えば家でYouTubeを見たり、子ども向けのアニメーション付きの読み聞かせコンテンツを活用したい場合はNest Hubシリーズを選んだ方が良いと思う。

スマホなど音楽再生機器をBluetoothで直結して、端末に保存した音楽をNest Audioで聴くこともできる

 ただNest Audioを音楽再生を中心に楽しむのであれば、ベースの音質がより強化され、グループ再生などマルチな音楽再生向けの機能が充実する本機は抜群にコスパの良いワイヤレススピーカーだと思うし、オーディオデバイスとしての実力はNestシリーズの中で一番だ。もしもYouTube MusicやSpotifyのアカウントを持っていなくても、Bluetoothでペアリングしたスマホに保存されている音楽をNest Audioで聴くこともできるので、Bluetoothスピーカーの入門機としても手軽に導入しやすい。

 新しいNest Audioに触れてみて、筆者はグーグルが紛れもなく全力を出し切って新しいスマートスピーカーを「オーディオ」として作り込んだことがよくわかった。ハードウェアとソフトウェアの両輪で進化を続けるNestシリーズに今後も目が離せない。

 

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