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Apple Watch 6に新デザインのiPad Air! 秋のアップル発表会第1弾 第21回

新MacBook Airにも迫る処理能力「iPad第8世代」レビュー

2020年10月13日 12時00分更新

文● 柴田文彦 編集●飯島恵里子/ASCII

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魅力的な低価格でプライスパフォーマンスは非常に高い

 性能的にも大きく向上した第8世代iPadの最大の魅力は、その低価格にあると言える。税抜3万2800円〜という価格は、直近の「ライバル」、iPad Airの税抜6万2800円〜と比べて、ざっくり言えば半額だ。このお買い得感には絶大なものがある。ただし、iPadのストレージが32GB、または128GBなのに対して、iPad Airは64GB、または256GBという構成で、ストレージ容量も半分になっている。同じ容量で比較できないのが残念だが、iPadの128GBのWi-Fiモデルが税抜4万4800円なのに対し、iPad Airでは64GBのWi-Fiモデルが税抜6万2800円なのだから、iPadのプライスパフォーマンスの高さは本物だ。

 iPad AirやiPad Proに対する弱点を挙げれば、パフォーマンス以外にもいろいろある。Magic Keyboardや第2世代のApple Pencilに対応していないという点は、その最たるものだろう。しかし、そのような違いがまったく問題にならない用途というものも必ずある。iPadシリーズのどれかのモデルの購入を検討している人は、自分の用途や使い方をよくよく吟味してみるべきだ。それがiPadで十分に間に合うのであれば、これほど価値の高い選択肢は他に考えられないだろう。

 ベンチマークテストで確認したように、CPU性能については、現行のMacBook Airを上回る部分もあり、GPU性能もそれほど劣っているわけではない。それがこのクラスの、この価格のデバイスで実現されていることは、正直に言って驚きだ。アップルが、ARMコアを利用したApple Silicon版にMacを移行したくなる理由も理解できるというものだろう。

 

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