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T教授の「戦略的衝動買い」 第602回

少子高齢化時代の必需品、GPSトラッカー「まもサーチ」を手に入れた

2020年10月09日 12時00分更新

文● T教授 撮影●T教授 編集●ASCII

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エリア通知の履歴はまもサーチアプリ内でも見ることができる

訪問するエリアの登録も可能

 定期更新間隔の設定と並んで、まもサーチの重要な設定項目は"エリア通知"だ。筆者は一人であるいはワンコの散歩でよく行くエリアを複数個所登録して利用している。必要な都度、通知するエリアを選択でき、エリアに入った時、エリアを出た時に管理者やサブ管理者に通知される仕組みだ。筆者の経験では実際に出入りした時刻とそれほど時間差なしに通知されるが、ネットワークの混み具合によっては遅れる場合もあった。

サブ管理者候補は管理者がメールやSNS上で勧誘することもできる

候補者からみまもりリクエストが送られてくれば、管理者が承認することで完了する

 まもサーチのサブ管理者の登録管理も簡単だ。管理者がサブ管理者候補にメールやSNSで連絡し、まもサーチアプリ上に表示された相手からの申請返信を承認するだけだ。承認された時からサブ管理者もまもサーチを携帯している人の位置情報を共有することが可能だ。

5分間隔の更新の場合、鉄道移動などでは大きく現在値が変わってしまう

 まもサーチに限らず、GPSトラッカーは身に付けるというコンパクトであるべき携帯性とバッテリー持続性の矛盾から、今のところコントロールできるのは、自身の位置情報の更新間隔のインターバル設定だけとなる。多くの製品が、更新間隔を5分、3分、2分としているが、位置情報や移動経路をより細かく知るには、更新間隔を短くする以外に手段はない。

2分間隔の更新であれば、ワンコを連れてのゆっくり散歩なら、入り組んだ住宅街の道でもおおかたその通過経路がわかる程度にトレースできる

 また電車移動などでは5分の更新間隔であれば、都内の山手線などなら一駅分の移動距離となってしまう。児童の移動を確実に把握するために、エリア通知のきめ細かな設定で通過駅や最寄り駅を登録することで解決するだろう。

バッテリーの持ち優先で位置情報の5分間隔更新を選択するなら、要所のエリア通知との併用が望ましい

 筆者の場合なら、ワンコを連れてゆっくり徒歩で散歩する場合が、児童の登下校のスピードに近い雰囲気かもしれない。同じ目的地に関して何種類かの行き方戻り方があっても、2分毎に更新であれば、位置データに数〜10m近辺程度の誤差があっても、おおよそどの道を通ったかの判断は付くだろう。もしバッテリーの持ちに重点を置いて5分おき更新を選択するなら、エリア通知との組み合わせを工夫すれば大きな誤差はないだろう。

筆者はまもサーチを日常使っているカバンの外側にぶら下げて使っているが、内部に放り込んでもそれほどの差異はなかった

 5Gの登場で今後のLTE回線の価格低下がどの程度あるかは筆者には分からないが、過去の3G→4Gなどの例を見れば、LTE回線の低帯域の価格はより使いやすい価格帯になってくると思われる。しかし現在、既に月数百円以下の通信料なら、児童や高齢者のみまもりにまもサーチはよい選択だ。すでに3種類のGPSトラッカーを使っている筆者個人的には、まもサーチの充電ドックは、使い勝手を考えた場合、一押しの大きな要素だ。

 
T教授

今回の衝動買い

アイテム:IoTBank「まもサーチ」
・購入:まもサーチオンラインストア
・価格:4800円(本体) ※別途 月額プラン月480円、年額プラン年5000円

T教授

 日本IBM社でThinkPadのブランド戦略や製品企画を担当。国立大芸術文化学部教授に転職するも1年で迷走。現在はパートタイマーで、熱中小学校 用務員。「他力創発」をエンジンとする「Thinking Power Project」の商品企画員であり、衝動買いの達人。

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