複数回のセーフティーカー導入で荒れるレース
タイヤ無交換で挑んだ65号車に軍配が上がる
20周回を超えたあたりから、ピットは慌ただしくなる。最初に飛び込んだのは6号車 ADVICS muta MC86。給油とドライバー交代するものの、タイヤは交換せず。その後、9号車 PACIFIC NAC D'station Vantage GT3、4号車 グッドスマイル 初音ミク AMGなどがピットに入ってくる。
トップの360号車 RUNUP RIVAUX GT-Rがピットインしたのは31周目。フルサービスでピットアウトすると、後ろにはタイヤ無交換作戦の65号車 LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥)がピタリと後ろにつける。タイヤが温まっていなかったこともあり、360号車 RUNUP RIVAUX GT-Rは3コーナーでトップを譲り渡してしまう。
後方では、61号車 SUBARU BRZ R&D SPORTと88号車 JLOC ランボルギーニ GT3による熾烈な3位争いが勃発。37周目のS字で88号車 JLOC ランボルギーニ GT3は61号車 SUBARU BRZ R&D SPORTのインを刺し3位へポジションアップをはたす。
全車ピット作業を終えた39周回目の順位は、65号車 LEON PYRAMID AMGを先頭に、360号車 RUNUP RIVAUX GT-R、88号車 JLOC ランボルギーニ GT3、61号車 SUBARU BRZ R&D SPORT、9号車 PACIFIC NAC D’station Vantage GT3の順。11番手スタートの65号車 LEON PYRAMID AMGが、タイヤ無交換によるピット作業短縮で順位を上げていった。
42周目。GT500クラスで接触があり2度目のセーフティーカーが導入される。メインストレート上にはクラス順位ごとにマシンの整列が行なわれた。
47周回目に再スタート。残り10周のスプリントレースが始まる。無交換のタイヤを労わる65号車 LEON PYRAMID AMGに、タイヤ4本交換で余裕がある360号車 RUNUP RIVAUX GT-Rが猛プッシュ。ここに88号車 JLOC ランボルギーニ GT3が加わり3台がワンパック。
しかし残り4周のV字コーナーで360号車 RUNUP RIVAUX GT-Rが、まさかのガス欠でマシンストップ! トップ争いに決着がついた。
トップチェッカーを受けたのは、65号車LEON PYRAMID AMG。以下、88号車JLOC ランボルギーニ GT3、61号車SUBARU BRZ R&D SPORTという結果に終わった。
この結果、シリーズランキングは11号車 GAINER TANAX GT-Rがトップ。わずか1ポイント差で65号車LEON PYRAMID AMG、トップから6ポイント差で61号車 SUBARU BRZ R&D SPORTが続く。第5戦は、第1~2戦が行なわれた富士スピードウェイに再び舞台を移し、10月3~4日に開催される。
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