最大1000人が戦場でぶつかり合う!
Steamおすすめゲーム「Mount & Blade II: Bannerlord」成さざるは覇道か路の草かオープンワールドアクション
2020年09月18日 18時00分更新
日本においてトルコという国はゲーム関連ではあまりピンと来ない国といえたかもしれない。そんなトルコという国をスターダムにのし上げたと言っても過言ではないのが「Mount & blade」という作品だろう。元々夫婦二人で開発されていた作品が今では90人を超えるスタッフを抱える大きな開発スタジオとなった契機となった作品でもある。
今回第115回で紹介する「Mount & Blade II: Bannerlord」の中世ヨーロッパをモチーフとした架空世界カラルディアを舞台とした本作品を紹介しよう。
本作品はゲームコントローラーにも対応している。詳しい操作などは後述するがマウスとキーボードの方がプレイはしやすいだろう。また、日本語は対応していないが正式リリースには公式による日本語に対応する予定となっている。執筆段階の時点で有志による日本語化MODがプレイには問題ないレベルで公開もされているので、待ちきれない人は試してみるといいだろう(記事中はこちらを使用)。
大陸全土を股に掛けて駆け抜けろ
キャンペーンを開始すると、プレイヤーが操作するキャラクターの製作から始まる。生まれた地域や生い立ち、見た目などの設定が可能だ。見た目以外はゲーム内のステータスに関わっているが、こだわらないのであれば気にせずに自分の好きなように決めてしまって大丈夫だ。
好きに決めてしまっても良い理由として、ステータスは多岐にわたっており、最初のキャラメイク以降はゲーム中での行動に応じて成長していく。解りやすいのは武器だが、商品の交易を行えば取引が成長するといった具合だ。苦手なスキルでも後からカバーできる点にもある。
設定を終えてゲームが始まるとチュートリアルを兼ねたストーリーが始まる。両親を野党に殺され、命からがら兄弟二人で逃げ出したプレイヤーは兄と共に両親と他の幼い兄弟たちをさらった野党への復讐を試みる。
本作品はフィールドマップと詳細マップの二つに分かれており、詳細マップでは戦闘や街の散策なども兼ねている。最初のチュートリアルでは基本的な移動方法や各種武器の戦闘方法の会得が可能だ。プレイヤーは“WASD”キーで移動、NPCや馬に対してFキーを押すことで会話や騎乗が可能だ。これは散策中でも戦闘中でも変わりは無く、違う点は散策中であればTabキーを押し続けることでフィールドに戻るが、戦闘中であれば退却を行う。
フィールドマップでは部隊の管理や移動、受けている依頼の確認といったゲームの基礎部分となる。WASDキーでマップのスクロール、地点や人物を左クリックすることで自動的にその場所まで追従して移動する。マウスホイールを回すことで地図の全景を確認できる。細かく書くと煩雑になるので省かせていただくが、ある程度の詳細は上の画像にまとめておいたので参考にして欲しい。
街や村では兵士の雇用や物資の取引、依頼を引き受けることが可能だ。プレイヤー以外も徴兵を行っているので必ず雇い入れができるわけではない。また、徴兵には街や村の有力者の影響もあり、好感度が高い相手からは兵士を多めに徴兵することも可能になる。それぞれの国家圏で雇い入れられる兵種も変わってくるので欲しい兵種があるのであれば、ある程度その地域の有力者の好感度を上げておくのが良いだろう。
取引は慣れるまで若干ややこしい部分もあるが、基本的には安く買って高く売るのが基本だ。地域によって取り扱っている特産品も変わってくる。交易スキルが高ければ少ない元手で大きく稼ぐことができるだろう。
刺激的な戦闘も魅力
基本的に、本作品には明確なゴール目標というものは特にない。一度ゲームが始まればプレイヤーは好きに行動できる。大規模な部隊を編成し、国家を打ち立てても良いし、将兵としてどこかの国家で英雄となっても良い。または交易商人として世界を巡るのもプレイヤーの自由だ。
だが、カルラディアは平和な世界ではない。野党や山賊も数多くはびこっており、フィールドでは野党が常に獲物を付け狙っている。多少の銀貨と引き換えに逃げるか、最後まで戦うかは選択次第だが、全滅した場合はそのまま捕虜にされ、解放されるまで荷物などを盗られ連れ回されることとなる。
戦闘は装備している武器が近接か遠隔武器かで操作が変わり、近接武器の場合剣や斧であればマウスで振る方向(画面上の白矢印)を決めた後左クリックを行うことでその方向に対して攻撃を行う。弓や投擲武器であれば照準を定めた後に左クリックを押し続けることで力を溜め、話すことで発射を行う。最初のチュートリアルで色々な武器を触ることができるので自分に合った得意な武器を探すと良いだろう。
本作品では最終的には1000を超えるような大規模な戦闘もザラではない。野戦だけではなく都市や城への攻城戦も本作品の大規模戦闘は非常に刺激的だ。大規模な戦闘であってもプレイヤーは兵に簡単に指示を出すことができ、プレイヤー自身が後方で結果を見守るプレイもオツである。
数字キーの1~9で兵種を選んで、F1~F7で更に細かい指示を出すことが可能だ。F1での陣形指示は画面上に旗を立てることで指定したポイントへの布陣を行う。旗の設置前にドラッグすることで陣の横幅を指定することも可能だが、突撃指示を出してしまった場合は再布陣ができないので注意したい。
進化を遂げ続ける本作品
前作から発売まで10年近い歳月を経て発売されたのが本作品である。冒頭でも述べたように開発スタジオを一躍スターダムにのし上げた前作「Mount & Blade: Warband」は今でもプレイできる名作であるが、そんな前作品に早期アクセスの段階でも既に肉薄するレベルで楽しめるボリュームになっている。
300時間プレイしても色々な楽しみ方を考えることができるが、本作品はMODにも対応しており、執筆段階でも3桁近いMODが既に公開されている。大きくゲーム性を変えるような大型のMODも既にあり時間が許す限りいくらでもプレイできるだろう。
カラルディアを駆け巡って見る景色はどんなものだろうか?是非ともあなただけのカラルディアを巡ってみて欲しい。
「Mount & Blade II: Bannerlord」の推奨動作環境は?
最低環境でグラフィックの要件がIntel UHD Graphics 630の表記があるためCPU内蔵GPUでも設定をかなり落とせば動作はすると思われる。しかし推奨ではGTX 1060以上となっているためミドルクラスのゲーミングPCは欲しいところだ。
CPU負荷に関しては筆者の使用しているCPU(Xeon E5-2630 v3)の関係上参考になりづらい部分はあるが、小規模戦闘時(100vs100)はそうでもないが、大規模戦闘時(500vs500)の負荷は目に見えて大きい。下記にも記している通りあまりにも重い場合は戦闘規模を落とすことも検討してほしい。
「Mount & Blade II: Bannerlord」
●TaleWorlds Entertainment
●5480円(2020年3月30日リリース) ※価格は記事掲載時点のものです
対応OS Windows
ジャンル 中世、ストラテジー、オープンワールド、RPG、戦争、サンドボックス
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■著者:rate-dat
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