4K有機EL&Core i7-10875H+RTX 2060搭載、写真・動画編集に最適な「DAIV 5N-OLED」をレビュー

文●周防克弥 編集● ジサトラハッチ

提供: マウスコンピューター

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インターフェースも充実
多機能で持ち運びも可能なスペック

黒ベースで底面に向かって絞り込まれたデザインは、DAIVやG-Tuneで見慣れたもの。天板には控えめにDAIVのロゴが入っている。全体的にシンプルで、ワークステーションらしく目立たないデザインになっている

前側には各種動作確認できるインジケーターと、カードリーダーを備える

 本体手前面には、UHS-IIに対応したカードリーダーが備わっている。最近のノートPCでは、薄く小型化するためにSDカードスロットがマイクロSD専用なものも多く、通常のSDカードが利用できるのは当然のことながら便利。動画などの大容量なファイルも高速に転送できるのは重要だ。

 側面を見てみると、左右の開口部や背面のスリットからもヒートシンクが見えて、冷却対策が成されているのが確認できる。

背面のインターフェースは、左から有線LAN、HDMI端子、Mini DisplayPort端子、USB3.1 Type-C、USB3.0 Type-Aが並ぶ。背面のType-Cは映像出力は可能だが、Thunderbolt 3には対応していないので注意

左側面は、USB3.0とヘッドホン、マイク端子が並ぶ。左側のUSB3.0は、電源がオフの状態でも給電が可能になっているので、スマホの充電などに利用しやすい

右側面はUSB3.1 Type-CとUSB3.0 Type-A。右側のType-CはThunderbolt 3に対応しているので、高速転送可能なストレージはこちらにつなげよう

バッテリーは取り外し可能。スリットは少ないがファンが2つ見える。ここから吸気を行なうので、設置時には塞がないようにしたい

ベゼルは狭く、左右幅が6.61mm、上辺が9.78mm。ナローベゼルデザインにより、本体サイズも小型化されている

キーボードの配列はいたって普通の104キーで、テンキーも備わっている。フルキーとテンキーの隙間がちゃんと用意されているので、エンターキーと間違えて「7」を押すといったことなどが起こりにくい。クリックボタンはトラックパッドとは独立して左右2つ備わっている

キーボードバックライトは、単色ではあるが色の変更は可能だ

付属するアプリ「コントロールセンター」では、CPUとGPUの温度をモニター可能で、ファンスピードも設定できる。基本的には自動でよいが、高負荷をかけるなら最大にして冷却能力を上げられる

 Thunderbolt 3に対応したUSB 3.1 Type-Cポートや、2020年型のDAIV 5Nでは非搭載のUHS-IIに対応したカードリーダーなど豊富な機能が見られ、携帯性よりも機能性を重視したノートPCになっている。

 キーボードはキーピッチ約19mm、キーストロークは約1.8mmと、15.6インチノートPCとしては一般的なサイズで、窮屈さもなく使いやすい。打ち具合も適度な硬さがあり、確実なクリック感が得られて打ちやすく感じる。テンキー付きの15.6インチノートPCの場合、フルキーの右側、エンターキーの左隣り付近は、右シフトキーやスラッシュキーなどが小さくなってることがあるが、本機のキー配列は比較的大きさが揃っているため、文字入力がしやすくなっている。

 また、上下左右のカーソルキーは半分のサイズだが、左右キーの上が空欄になっているため、手探りでの位置把握がしやすく操作性は良好だ。特に僕の場合、画像ビューワーで左右のキーを使用して画像を送りながら、テンキーの1や2、0でレーティングをつける作業を頻繁に行なう。画面から目を離さずに、カーソルキーとテンキー1/0の操作が片手で簡単確実にできるため、かなり重宝した。このキー配列だけでも購入を一考したいと思えるほどだ。