落ち着いた色合いと、圧倒的な収納に大満足
気を取り直して運転席へ。今回の仕様はメーカーオプションのプレミアムインテリアパッケージ仕様という、手触りのよいブラウンの合成皮革&ファブリックに、オレンジのステッチが入ったモデルです。「なんか落ち着いていていいスね。このオレンジのステッチはオシャレでいいですな! それに室内が明るい色なのも◎。黒一色は、ちょっと重たいというか。それはそれでカッコいいんですけれど、私は明るめの室内が好みかな」と乙女心をときめかせます。
この乙女心をさらにキャッチするのが収納スペースの多さ。触れば実は収納が、というのがあちらこちらに。「これ、ホント凄い! ティッシュボックスがまるごと入るスペースだったり、ドリンクホルダーどころかカフェのカップが置けるスペースとか、もう凄すぎ!」と驚愕。さらに助手席下からはシューズボックスが登場。こちらは2重底で下段には車検証などを収めることができます。「女子はヒールを履く人が多いじゃないスか。そのままだと運転できないから靴を履き替えるんですけど、靴の収納スペースがあるのは使う人の気持ちに立っていてイイす! 最高」と大絶賛。
広々室内に収納満載で言うことナシの美環さん。天井を見上げると、何やらエアコンの吹き出し口のようなものが。これはサーキュレーターなのですが、某社プラズマクラスターのマークもついていることを目ざとく発見!「クルマの中って独特の臭いがしますけれど、プラズマクラスターがついているということは、脱臭効果が期待できそうスな。さすが三菱さん、目のつけ所が〇〇ー〇です」と気に入ったご様子です。
エンジンはターボと自然吸気(NA)の2種類を用意。軽自動車ということもあり、排気量660ccの3気筒ですが、なんとモーターを搭載するハイブリッドユニット! その出力はターボモデルの場合、64ps/10.2kgm+2.7ps/4.1kgmですから「軽自動車は加速しない」という印象は過去のモノに。さらにターボエンジン搭載車のみ、パドルシフトを用意。実はeKクロスのターボエンジン搭載車にはパドルシフトは用意されていませんでしたので、パドラーとしてはうれしいところです。下り坂とかで便利ですからね。
駆動方式は2WDと4WDの2種類をラインアップ。普段はタイヤ2本、駆動輪1本の乗り物を駆る美環さん的に、スリーダイヤマークのついた車種は、四輪駆動のイメージが強いようですが、今回の試乗は2輪駆動モデルで実施。ちなみにカタログによると2輪駆動モデルの方が高燃費のようで、今回の試乗ではリッターあたり18kmを超える数字を出していました。
機能面で注目は真上から見下ろしているような映像で、駐車時も安心なマルチアラウンドモニター。駐車が苦手な美環さん的にマストアイテムで、他社のクルマで車庫入れをする際「これ、上から見えるやーつじゃない!」と文句を言う時もあるほど。しかもソナーもついているので、音でも確認でき安心です。
便利機能も数多く搭載。ずらっと並べると、車線逸脱警報システムと車線逸脱防止支援機能に、信号待ちなどでの発進遅れを予防する先行車発進通知。光軸自動調整機構付アダプティブLEDヘッドライト。踏み間違い衝突防止アシスト。ショッピングモールなどの駐車場で、エンジンと4輪独立ブレーキ制御を自動的に行ない安全に走行できるようアシストするヒルディセントコントロール。正直ここまで必要なのか? とも思ったりもしますが、予防安全ということを考えると現在のクルマはここまで進化した、ということ。実際に交通事故は年々減少しているそうです。
注目は高速道路の単一車線での運転支援技術MI-PILOT。いわゆる自動運転レベル2を搭載しています。機能自体はeKクロスでも搭載されていましたが、eKクロス スペースではバージョンアップし、レーダーによる監視機能を追加。2台前の車の挙動を計測することに成功したそうです。「大きく進化したので、ぜひ高速道路に乗ってください!」と強くプッシュされましたので、高速道路の走行もあわせて、さっそくステアリングを握ってもらいましょう。
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