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T教授の「戦略的衝動買い」 第594回

スマホや設定環境変化でコーヒーを淹れるIoT全自動コーヒーメーカーを衝動買い

2020年08月13日 12時00分更新

文● T教授 撮影●T教授 編集●ASCII

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電源を挿し忘れているとすべてが失敗するので、30分以上無電源だと、アラートがスマホに飛んでくる。オフィスにいる同僚や家族に電源コンセントを挿してもらおう

電源、水、コーヒー豆の入れ忘れに注意!

 作成が超簡単で有効なシーン作成ではあるが、忘れてはならないのは、まずスマート全自動コーヒーメーカーのAC電源がちゃんと壁面コンセントに刺さっていて、Wi-Fiがキチンと動作していることが第1条件、そして第2条件は必ず水タンクに必要量の水が入っていること。そして第3条件はメッシュフィルター内に必ずコーヒー豆が入っていることだ。

 この3点が確約されないと、まったく何も起こらないか、ミル機能の粉砕能力を見て遊ぶか、オフィスに着いて単なる御白湯を飲むかのいずれかになる。幸い、電源に関してはACコンセントが30分以上抜けていると、スマホにお知らせが送られてくるので、スマート全自動コーヒーメーカーの設置場所に誰かいればリカバリーは可能だ。

 もちろん人に頼るのなら豆も水も同様だが、そうなればスマート全自動コーヒーメーカーは単なるスマホ型起爆装置になるだけなので、それではあまりにも残念なので、普段から注意深さは必要だ。

Alexaに音声発話して全自動コーヒーメーカーをスタートさせることも簡単だ。まずは、Alexaに新しいデバイスとして全自動コーヒーメーカーを認識登録させる

 シーンを選択するだけではやっぱり寂しいと思うなら、そのトリガーを音声で格好良く見せることも簡単で可能だ、筆者宅では今や、OK Googleさんはたったの1台。一方、Alexaちゃんはキチンと数えたことはないが6〜7台くらい。なので今回もスマート全自動コーヒーメーカーをAlexaと連携してみた。

Alexaに音声でコーヒーを淹れてもらうシンプルな定型アクションを作ってみた

 この設定もきわめて簡単だ。Alexaアプリを起動して、すでに+Styleスキルが導入されていれば、コーヒーメーカーを新しいデバイスとして追加するだけ。続いて因果関係の構築である「定型アクション」を作成する。今回は"アレクサにコーヒーを淹れてもらう"というモノ。内容的には、「アレクサ、コーヒーメーカーを付けて」と呼びかけると、「かしこまりました」と言ってスマート全自動コーヒーメーカーをスタートさせてくれるというシンプルなモノ。

すでに活用している定型アクションに全自動コーヒーメーカーのシーンを組み込むことも簡単だ

そしてもうひとつは、すでにあった定型アクションである「アレクサ、おはよう」と声がけすると、筆者宅の廊下の足元灯をオフにして、今日の天気予報を読み上げる、続いて今日の予定を読み上げるという定型アクションに、+Styleの「珈琲を淹れる」というシーンを取り込んだモノだ。

朝起きて「アレクサ、おはよう!」と声をかけるだけで、廊下の足元電気を消して、天気予報の読み上げ、予定の読み上げ、コーヒーを淹れるの一連の朝の作業を自動化してくれる

 これで朝起きて、「おはよう!」と声をかけるだけで、廊下の電気を消して、天気予報の読み上げ、予定の読み上げ、コーヒーを淹れるという一連の朝の作業を自動化してくれる。

とにかく忘れてはいけないことは、豆をいれること。水をいれること。コンセントをさすことの3つだ

 今回も、アプリ連動とその流れを中心にご説明したが、スマート全自動コーヒーメーカーの物理的な作業は、ごく普通のコーヒーメーカーと同様だ。とにかく忘れてはならないのは、コンセント、豆を入れる、水を入れるの3点。

実際にコーヒー豆を挽いてから沸かすまでの状況はスマホ画面で連続的に見ることができる

 実際のコーヒーを淹れる操作を電源オンから、保温にいたるまでの実働経過をスマホでモニターしているのはなかなか楽しいモノだ。我が家で唯一評判の良くなかったのは、最後の残骸である、湿気たっぷりの粉の後始末だった。フィルターを取ってゴミ箱に捨てても完全には捨てきれず、1日に何回も残った粉を流しで洗うとシンクの排水溝が詰まってしまう。

豆を挽くタイプのコーヒーメーカーの最大の問題点は使用後の豆の後始末だ

 これは昨今の多くのコーヒーメーカー共通の問題点かもしれないが、そういう人は最初から捨てやすい紙フィルターを使うのが普通なのかもしれない。しかし、豆から挽いて飲むコーヒーには独特の味わいがあり、捨てがたい魅力でもある。引き籠りが長引きそうな令和の新時代には、さまざまなコーヒーの味わい方があってもよいだろう。

IoT対応のスマート全自動コーヒーメーカーは、自宅にいる時間の多い昨今、コーヒー愛好家のネクストステップとして楽しい時間を提案してくれそうだ

 IoTスマート全自動コーヒーメーカーは、自宅にいる時間の多い現在、コーヒー愛好家のコーヒーに対する関りの幅をより広げてくれそうな逸品だ。自宅やオフィス、仲間との楽しいサードプレースなどにマルチで設置してもなかなか楽しそうだ。

 
T教授

今回の衝動買い

アイテム:スマート全自動コーヒーメーカー
・購入:+Style
・価格:1万1800円(2020年8月9日時点の割引価格)

T教授

 日本IBM社でThinkPadのブランド戦略や製品企画を担当。国立大芸術文化学部教授に転職するも1年で迷走。現在はパートタイマーで、熱中小学校 用務員。「他力創発」をエンジンとする「Thinking Power Project」の商品企画員であり、衝動買いの達人。

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