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家電量販店スタッフに聞く、2020年夏の家電選びのコツ 第2回

ヨドバシAkibaのカリスマ店員に聞く、生活家電選びのチェックポイント

2020年08月09日 19時30分更新

文● 近藤克己 編集●アスキー

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冷蔵庫は収納のしやすさや耐久性などを体感しよう

 続いて、冷蔵庫を解説してもらいましょう。

 1位はまたもやパナソニックで、「HPXタイプ」。同じパナソニックで2位となった「WPXタイプ」はより高級感のあるデザインと650Lの大容量サイズが選べるモデルで、HPXと機能・性能面では大きな違いはありません。

勝田 「パナソニックはあらゆる面で完成度が高く、イチオシです。冷凍室・野菜室を100%引き出せるワンダフルオープンは食材の整理がしやすく食品ロスを減らせます。トップユニット構造や引き出しレールの位置により、デッドスペースが少なく、大量の食材を保存できます」

 見た目以上に実際の収納量が多いため、コロナの影響で買いだめが多くなって冷蔵庫がパンパンな人にオススメとのこと。

展示冷蔵庫にはダミー食材がたくさん入っており、収納の体験ができます。パナソニックのワンダフルオープンは100%引き出せるので、奥にある食材も見つけやすく、食品ロスが防げます

 3位の日立「HWシリーズ」は、「まるごとチルドが人気です。密閉度が高く、湿度を保てる上段の冷蔵室をすべてチルドにできるので、お肉やお惣菜、野菜などをラップなしで保存できます。これまでチルドルームが狭すぎて困っていた人にオススメですね。氷温ルームや新鮮スリープ野菜室など、鮮度保持を気にする人には日立です」。

 冷蔵庫選びも実際に試すことが大切だと勝田マネージャーは力説します。

勝田 「ドアポケットのペットボトルの出し入れのしやすさ、冷凍室や野菜室の大きさ、整理のしやすさ、野菜室は真ん中がよいのか下がよいのかなど、実際に店頭で体感してみてください」。ヨドバシカメラではダミー食品を用意し、実際に食材の出し入れや整理を体感できます。また、ほとんどの冷蔵庫が通電しているので、操作パネルの使い勝手も試せます。「特に体感してほしいのが耐久性です。冷蔵室の棚は、鍋などの固くて重いものを収納したり、固いものをぶつけたり落としたりしても歪んだり割れたりしないのか、野菜室にも米やペットボトル飲料など重い食材を入れる傾向があるので、レールがその重さに耐えられる強度をもっているのか。冷蔵庫は10年使うものなので、しっかりした作りのものを選ぶべきです」

冷蔵庫の引き出しを上から押して耐久性を試す勝田マネージャー。力をかけても軋まない、外れないことを確認

 エアコン売り場でも体感を重視しています。

勝田 「今買い替えに店に来ているお客様のエアコンは8-10年前に購入したもので、ほとんどがフィルター自動お掃除機能を搭載しています。でも、自動で掃除するのはフィルターだけで、エアコンの中が意外に汚れるのを知っています。さらに、業者にエアコンクリーニングを頼むと料金が高いことも。そのため、今年は内部クリーン機能が充実したモデルが人気です」

 ランキング1位のダイキンの「うるさらX Rシリーズ」は、“うるるとさらら”の加湿力で熱交換器を水洗浄したあとにストリーマー放電の照射と送風・加熱乾燥でカビの発生を防ぎ、2位の日立「白くまくん Xシリーズ」は独自の“凍結洗浄”技術でホコリや汚れを洗い流します。

エアコン内部クリーン機能が充実した各社のフラグシップモデルが人気。ダイキンは換気ができるので、特に売れ行きがよいとのこと

エアコン売り場でも体感を重視した売り場づくりをしています

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