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家電量販店スタッフに聞く、2020年夏の家電選びのコツ 第4回

家電のテーマパーク・エディオンなんば本店で、調理家電選びのコツを聞く

2020年08月16日 13時00分更新

文● 近藤克己 編集●アスキー

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 エディオンなんば本店は、大阪最大の繁華街である難波に昨年6月オープンした、エディオン最大の店舗です。大都市の中心に巨艦店を出店するのはエディオングループとして初めての試みで、同社にとって戦略的店舗としての位置付けです。店内にはさまざまな工夫や実験が行われており、さながらテーマパークのようなとても楽しい店作りとなっています。

エディオンなんば本店

電子レンジは時短・時産+αで選ぶ

 同店は地上9階建て、売り場面積1万5000平方メートルと巨大で、フロアごとに「パーク」と名付け、カテゴリーをまとめてそれぞれに楽しい提案型売り場を作っています。生活家電は5階の「ライフパーク」。今回は、同フロアのエース店員である大林智子さんに、キッチン家電を解説してもらいました。

キッチン家電担当の大林智子さん

 電子レンジ部門で押し家電大賞20201位を獲得したのはパナソニックのスチームオーブンレンジ「ビストロ NE-BS2700」です。「新機能の“凍ったままグリル”がとても便利です。コロッケやハンバーグなどの冷凍食材をそのままグリル皿に並べて焼くだけ。解凍する手間が省けて時短になります。火力がアップしたのと、グリル皿の表面加工を工夫して熱を伝わりやすくしたことで、冷凍食材でも両面がしっかり焼けるようになったのです」と大林さんは解説します。

グリル皿の裏を実際に触らせることで、独自技術が採用されていることをお客に実感させます

大林 「パナソニックはとにかく時短メニューが優れています。その最たるものがワンボウルメニュー。耐熱ボウルに食材を入れるだけでおかずが1品できてしまいます。年々レシピが増えていき、カレーやパスタ、シチューのほか、フレンチ、副菜までさまざまな調理がワンボウルで簡単に楽しめます」

このような市販の耐熱ボウル1つあればさまざまな時短調理ができます、と大林さん

ワンボウルのフレンチメニューも写真付きでわかりやすく表示

大林 「たくさんのメニューがあっても使い切れないという心配があると思うのですが、液晶が写真付きでとても見やすく、階層も深くないので探しやすいです。スマホと連動してスマホ画面で探して材料や作り方をチェックできるのも便利。ネットにつなげばメニューがさらに増えていく。取扱説明書やレシピブックいらずで、誰でも簡単に使いこなせます」。

 2位はシャープの「ウォーターオーブン ヘルシオAX-XA10」です。「以前から搭載している機能なのですが、ヘルシオで評価が高いのが“まかせて調理”。角皿に主菜も付け合せの副菜も、冷凍・冷蔵・常温なんでも、全部一緒にならべてスイッチを押せば、一度でまとめて調理できるスグレモノ機能です。ビストロとは異なる時短へのアプローチ位ですね。ヘルシオは過熱水蒸気調理しかできないと思いこんでいるお客様はまだいるのですが、レンジ機能とオーブン機能も持っている万能調理器です」。このほか、AIで調理履歴を学習してオススメメニューをヘルシオが提案してくれたり、音声で操作できたりと、最新機能も満載。「使って楽しいレンジです」と大林さん。

種類、状態の異なる食材を一緒に調理できるのがヘルシオの特徴です

 3位の東芝「過熱水蒸気オーブンレンジ 石窯ドーム ER-VD7000」はどうでしょう。「やはり、この独特のラウンド構造ですよね。これにより、加熱ムラができないのがすごい。当店の勉強会で実際にクロワッサンを焼いてみたのですが、上の段も下の段も、手前も奥も、全部きれいにムラなく焼けたのには驚きました。お菓子作りが好きなお客様によると、流行りのバナナシフォンケーキを作る場合、バナナは糖度が高くて他のオーブンレンジだと焦げてしまうけど、石窯ドームならば焦げずにきれいに焼き上がるとおっしゃっていました。ラウンド構造と熱風循環が優れているからだと思います」。一方で、東芝も“おまかせ焼き”というワンプレートメニューを新たに搭載してきており、時短もしっかり抑えています」。

石窯のようなラウンド構造と強力な熱風循環により、焼きムラ・調理ムラなく仕上がるのが東芝の特徴です

 これらを踏まえて、それぞれのモデルはどのような家庭に合うか聞いてみました。「ビストロは時短メニューが充実しているので、共働きの忙しい家庭に適していると思います。ヘルシオは、オーブンレンジをこれまであまり使いこなせなかった人に、“まかせて調理”で新しい使い方を発見してほしいです。東芝は、やっぱりお菓子作り、パン作りをやってみたいと思っている人にオススメですね。火力が強いのでグリル料理が好きな人にも」。どの機種も時短メニューが優れており、また、魚やステーキ、揚げ物など、これまではフライパンで作っていたメニューもオートで簡単にできるので時産にもなります。高級モデルはセンサー性能が優れているので、オート調理も高い精度で仕上げてくれます。「最新のレンジは、時短・時産は当たり前。その上で、我が家にあったプラスの価値を探してみてください」と、大林さんは解説します。

お米本来の味を楽しめる高級炊飯器

 次に炊飯器を説明してもらいました。「推し家電大賞」1位を獲得したパナソニックの「SR-VSX0/SR-CVSX0シリーズ」について大林さんは、「銘柄米炊き分け機能の人気が高いですね。58銘柄も登録されており、銘柄米それぞれの特徴に合わせた炊き方をしてくれます。58もあると知らない銘柄米もたくさんあり、新しい発見もできます。いろいろなお米を試す楽しみがありますよね」と説明します。お米によって粒の大きさ、水分量は大きく異なるので、炊き方も同じではありません。パナソニックの炊飯器は、58銘柄一つ一つを研究し、それぞれの特徴に合わせた炊き方を自動で行います。「内釜が軽く、毎日の炊飯とお手入れがラクなことと、圧力タイプなのに内蓋にボールがないので蓋のお手入れもラクです。忘れていけないのがスチームカップ。これによりご飯にハリがでて、しゃっきりした旨さになります。保温時にもスチームを投入することでパサつきを抑えます」。

パナソニックのSR-VSX0/SR-CVSX0シリーズは58銘柄の炊き分けができます。液晶に銘柄それぞれの特徴を表示するのもうれしい機能

圧力炊飯なのに内蓋に圧力調整用ボールがなく掃除しやすい。左手に持っているのがスチームカップ

 ランキングでは2位になった象印マホービンの「炎舞炊きNW-LA10」は、実は、なんば店で最も売れているモデルとのことです。「釜底のIHヒーターリングが3つから6つになって、かまどの炎のゆらぎの再現度が上がることで、より激しい対流をかき混ぜられるようになりました。それこそ“炎舞炊き”です。圧力をかけて炊いた特徴がしっかり出ており、モチモチして美味しい。炎舞炊きの知名度はかなり上がっており、指名買い多いです。南部鉄器から変更されたときにどうなるかと思いましたが、ネーミングが成功しましたね」。4合炊きのNW-ES07もよく売れているとのこと。「少食の家庭、二人暮らし、高齢夫婦のお客様は4合炊きがちょうどよいと購入していきます」。

実は、なんば本店で1番人気の炎舞炊き。4合モデルもよく売れています

 3位のタイガー魔法瓶「土鍋ご泡火炊きJPG-S100」を含めて、炊飯器の選び方も大林さんに解説してもらいました。「パナソニックは柔らかく炊きあがるので、中高年の方に適しています。さっぱりとした甘みがあり、和食によく合います。象印はモチモチ感が楽しめるので、お米を味わいたい人向け。タイガーはおコゲと麦ごはんが美味しいので、昔ながらのご飯を味わいたい人にオススメ。ただ、ご飯の味は好みが分かれるところなので、今使っている炊飯器はどのメーカーなのか、今食べているご飯の味は好きなのか、不満があるのか、その感想を伝えてもらえると私どもとしてもご提案しやすくなります」。

 確かに、ご飯の味は個人個人でかなり好みが別れてしまいます。実は、大林さんが個人的にオススメしたい炊飯器が、今回ランク外となった日立の「ふっくら御膳RZ-W100DM」なのだそうです。「日立の炊飯器で炊きあがる“外硬内軟”のご飯は、その名のとおり、外がパリッとして、それでいて中がじゅわっと柔らかい。食べた瞬間に分かる、他にはない独特の食感です。内釜に6年保証が付いているのも安心」。硬めのごはんは東日本地域で好まれると言われていましたが、最近では西日本地域でも硬めが好きな人も多いと言います。そもそも日立の炊飯器は京都の老舗米屋「八代目儀兵衛」の味を目指しており、もともと西日本の人の口にも合っているのかもしれません。

取材した日にはふっくら御膳がセール中でした。正直、買って返りたかった(笑)

巣ごもり消費でブレンダーが売り切れ続出

 このほか、オススメの調理家電も教えてもらいました。「ウチ食が増えるようになって、ホットプレートが人気です。中でも象印の新製品がオススメ。深型プレートですき焼きからパスタ、鍋料理もでき、傾斜溝付き焼き肉プレートも付属しているので焼き肉の余分な油が落ちてヘルシーで美味しい。もちろん、関西人には大切なたこ焼きプレートもついています。これ一台で、テーブル調理がなんでもできます」。関東でも、アヒージョやベビーカステラを作るようになってたこ焼きプレートの必要性が上がっており、売れ行きは上々です。

傾斜溝つきの焼肉プレート付属で余分な油を落としてくれる象印のホットプレート

 同じように、ウチ食ブームでハンドブレンダーが大人気となり、品切れ続出だそうです。「料理の下ごしらえがラクになるのはもちろんなのですが、若い人たちの間でダルゴナコーヒーが大人気となり、それが作りたくてブレンダーが飛ぶように売れました」。インスタントコーヒーとグラニュー糖、水、牛乳でつくるフワフワのドリンクは、インスタ映えがすると若い人たちに大人気。「安いブレンダーが一番売れていますが、パワーが強いほうが短時間で泡を作れるし、料理の下ごしらえに使うなど汎用性も高いので、ツールが複数付属するブレンダーをオススメしています」。

ダルゴナコーヒー人気で品切れが目立つハンドブレンダー

 コーヒーと言えば、エディオンオリジナル家電「e angle(イーアングル)」シリーズの全自動コーヒーメーカーも大人気だそうです。豆挽きからドリップまでを全自動で行うモデルで、ドリップはバリスタの「の」の字を書くハンドドリップを目指した回転式。なんば本店ではコーヒー豆の焙煎コーナーもあり、好みの豆を好みの焙煎具合で購入することができます。コーヒーマニアにとって、たまらないサービスですね。

コーヒー通に人気のエディオンオリジナルコーヒーメーカー

コーヒー豆の焙煎コーナーまであります

 エディオンなんば本店では8月末までエヴァンゲリオンとのコラボ企画「家電補完計画」を開催中です。店内スタンプラリーや特設コーナー、コラボグッズの販売など、全館挙げてのお祭りです。このほか、同店にはラーメンパークや忍者トリックハウスなど、楽しい企画がいっぱいです。

エヴァンゲリオンとのコラボ「家電補完計画」ではオリジナルのパソコンや無線LANルータなどさまざまなコラボグッツを販売中

最上階の9階には全国の人気ラーメン店が集まっています

忍者トリックハウスでは忍者グッズ販売や忍者の家を体験するスペースも

レトロでおしゃれな冷蔵庫も売っています

スマホケースにオリジナルの写真やイラストをプリントするショップもあります

※記事で取り上げたモデルは既に新製品に切り替わり、店頭在庫のみ、または販売終了となっている場合があります。ただ、新製品は記事掲載モデルをベースに進化しているので、新製品を検討する際にも参考にしてみてください。

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