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「第二言語習得研究」の知見に基づくメソッドでオンライントレーニング

話題の時短型英語ジム「ENGLISH COMPANY」通学時間ゼロのオンラインコースとは

2020年07月21日 11時00分更新

文● 飯島秀明 編集●飯島恵里子/ASCII

提供: ENGLISH COMPANY

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ENGLISH COMPANYのトレーナーの金澤 唯さんに話を聞いた。金澤さんは、早稲田大学で言語学を学び、在学中からフロリダやロンドンへの留学を含め約20ヵ国を訪れた経験を持つ。卒業後はイギリス・ランカスター大学にてTESOLの修士を取得

通学コースのプログラムをそっくりそのままオンラインに移植

 「ENGLISH COMPANY」では、通学コースについても、新型コロナウイルス感染予防のため、万全の対策を講じているが、それでも外出自粛要請が発令されていた時期などは、受講生にオンラインコースへの切り替えをお勧めしていたという。トレーナーの金澤 唯さんはつぎのように言う。

 「通学コースと同等の学習プログラムが本当に提供されるのか、不安視なさる受講生の方もいらっしゃいましたが、一度オンラインを試していただくと、差がないことをすぐにご実感いただけました」

 オンラインコースには、通学コースのプログラムが余すところなく移植されている。料金もオンラインコースのみ国内教材発送費用として別途2500円が必要となるが、両者とも入会金5万円(税別)、トレーニング費用1カ月16万5000円(税別)×3カ月分と変わらない。

 通える距離に「ENGLISH COMPANY」のスタジオがない人にとって、オンラインコースは歓迎すべき存在だろう。通えるか否かといった事情を除けば、通学とオンライン、どちらを選ぶかは、ほとんど好みの問題と言っていい。

 オンラインコースでは、Zoomを始めとする各種Web会議サービスを利用する。リモートワークなどで、すでにお馴染みのサービスだろう。受講生側が用意する機材としては、PCかタブレットが推奨されている。ヘッドセットがあれば尚良しだ。

 スマートフォンも利用できるが、同じWeb会議サービスでもアプリの仕様がPCやタブレットより限定的な場合が多いため、少し使いづらいと感じるかもしれない。なお、最低限求められる機材のスペックや通信環境については、利用するWeb会議サービスのシステム要件に準拠する。詳細が気になる方は、各Web会議サービスのオフィシャルサイトに記載されているシステム要件を参照していただきたい。

オンライントレーニングでも、チャンクリーディングのセッション方法は対面トレーニングと同じクオリティーで受講できる。強いて言うならば、ディスプレーが大きいほうが見やすいため、スマートフォンよりもタブレットやパソコンのほうがオススメだ

オンラインによるパーソナルトレーニングを再現

 実際にオンライン上でどのようなパーソナルトレーニングが行われているのか、気になるところだろう。そこでトレーナーの金澤さんにセッションの様子――アセスメントからトレーニングに至る一連の流れを再現してもらった。

 ――最初に時間にして30秒ほどの英語の音声が再生される。音声の内容は、留守番電話に録音されたメッセージだったり、会議のスピーチだったり、ひとつのシチュエーションを再現した寸劇のような内容だ。再生が終わると、トレーナーからどのような内容だったか問われる。大意を把握できたのか、まるで分からなかったのか。

英単語の音と意味を学んだことで、内容はより把握できるようになったのかを確認しながら、セッションは進行する

 つぎに音声の中に登場した主要な英単語とその意味が画面に表示される。トレーナーがそれらの英単語を発音するので、受講生はそれに続いてリピートする。再び最初に流れた30秒ほどの音声が再生される。英単語の音と意味を学んだことで、内容はより把握できるようになったのか、そうでもなかったか。

 続いて音声に登場した「チャンク」――意味の塊ごとに区分けした文節が画面に表示される。トレーナーがこれを正確に発音するので、受講生もそれを真似てリピートする。再々度、30秒の音声が再生される。1回目や2回目に比べて、意味内容の把握度は変わったか。

 さらに30秒音声の英語全文が画面に表示される。受講生はこれを最初から最後まで音読する。ここまでのセッションを「速読リーディング」と呼ぶ。受講生の課題を発見するためのアセスメント・プログラムのひとつだ。

 続いて先ほどと同じ英文が「チャンク」ごとに表示される。受講生は画面に表示された瞬間、できるだけ早くその意味を日本語で言わなければならない。これは「サイト・トランスレーション」と呼ばれる手法で、通訳訓練などでも用いられる短期的な記憶を高めるためのトレーニングだ。

 ここからスタートするのが、「音読のトレーニング」だ。画面には先ほどと同じ英文が「チャンク」ごとに表示されている。受講生はトレーナーの発音に続いて、これをリピートするのだが、機械的に発音するのではなく、音声の中の話者になったつもりで、塊ごとにイメージを持って発音することと、トレーナーの発音を可能な限り正確に真似ながらリピートすることが求められる。

 ほんのさわりではあるが、オンラインのパーソナルトレーニングは概ねこのようなプロセスで進んでいく。ひとつの課題が解決しても気を抜くことはできない。受講生が抱える課題はひとつでないことがほとんどだからだ。ひとつの課題が解決すると、つぎの課題が浮上することもままあることだ。

 トレーナーは、変化しつつある受講生の課題をその都度、的確に発見しながら、解決のための学習方法を提案し、トレーニングを行っているのである。

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