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7月29日・30日の2日間で40セッションを生配信

ふれあえるオンラインイベント「Cloud Operator Days Tokyo 2020」は泥臭い?

2020年07月03日 12時00分更新

文● 大谷イビサ 編集●ASCII

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 2020年7月3日、「クラウド運用のリアルに迫る」を謳うコミュニティイベント「Cloud Operator Days Tokyo 2020」についての記者発表会がオンラインで開催された。実行委員会 委員長の長谷川 章博氏、実行委員の水野 伸太郎氏がイベント開催の趣旨やオンライン化への経緯と工夫について説明した。

「日本のオペレーターの底力を高めたい」

 初開催となるCloud Operator Days Tokyoは、クラウドのオペレーター(運用担当者)を対象としたユーザーコミュニティイベントで、2013年から開催されているOpenStack Days Tokyoの後継となる。開催は2020年7月29日・30日の2日間。なお、昨年のOpenStack Days TokyoはCloud Native Days Tokyoとの共催になったが、2020年は別開催になるという。

Cloud Operator Days Tokyo 2020への道

 イベントの源流はOpenStackユーザー会で行なわれていたオペレーター向けの「Ops Workshop」だ。2015年から9回に渡って開催されたワークショップでは、国内のOpenStack関係者30~40名が集まり、日々の課題や経験を共有・議論してきたという。「同じ課題を抱えていること、共有すべきノウハウがいっぱいあることがわかった。また、OpenStack以外の話題のニーズも高かった」(水野氏)ということで、今までなかったクラウドオペレーター向けのイベントとして生まれたのがCloud Operator Days Tokyoになる。

 イベントの背景には、「日本のオペレーターの底力を高めたい」という意図がある。クラウドの利用が拡大し、インフラエンジニアの役割や求められるスキルはますます拡がっている。従来はサーバーやネットワークがメインだったが、最近はコンテナ、パブリッククラウド、ストレージ、セキュリティなども知見も必要となり、ソフトウェアによる運用管理の効率化や自動化の推進、そしてSREなどの概念も一般化してきた。「インフラエンジニア自体がサービス競争力の源泉になっている。しかし、国内でできているのは一握りなのではないかという疑問があった」と水野氏は語る。

「日本のオペレーターの底力を高めたい」

 今回のCloud Operator Days Tokyo 2020は、新プロダクトや機能紹介ではなく、泥臭い経験を共有することでオペレーターの集合知を創出できる場所を目指す。課題に立ち向かった「ファーストペンギン」に学び、同じ課題を経験している人同士が知り合えるようにする。「きれいごとではない、血の通ったリアリティのある話がなければ、オペレーターの基礎技術は上がっていかない」と長谷川氏は指摘する。

 プログラムは随時アップデートされるが、初日の基調講演はOpen Stack Foundation COOのマーク・コリアー氏が登壇。また、楽天モバイルの小杉正昭氏が「完全仮想化の裏側」について語るという。2日目はデンソーやメルカリがSRE運用について講演し、幅広いテーマでオペレーターたちの知見を生々しく共有していくという。

イベントプラットフォームに本邦初の「Brella」を開催

 発表会では、オンラインイベントになった経緯や「ふれあえるオンラインイベント」を実現するためのツールや運用についても説明された。

 まずオンライン化の経緯だ。イベントの趣旨はもちろん、リアルイベントとして開催場所も年末までに決まっており、1月からはスポンサーも募集していた。しかし、今回の新型コロナウイルスの影響で2月からは実行委員会もオンラインになり、最終的にはCall for Speakersの一次選考が終了した4月の段階でオンラインでの開催を決定したという。5月には新しいスポンサープランや配信プラットフォームが確定し、イベントとしての建て付けが確定したという流れになる。

 ただ、オンラインイベントの場合、時間や場所に縛られないというメリットはあるが、「イベントの一体感が出ない」という課題がある。「VODの配信だと登録しただけであとで観られると思って、結局視聴期間を過ぎてしまうこともある。出展しているスポンサーとのやりとりも難しい」と長谷川氏は指摘する。

実行委員会 委員長 長谷川 章博氏

 そこで今回のCloud Operator Days Tokyo 2020では、あらかじめ録画したセッションをイベント開催日である7月29日・30日に生配信するという方法をとる。登壇者も同時間で配信されたセッションを視聴し、聴講者と質疑のやりとりを行なうため、インタラクティブ性もアップするという。また、プログラム構成も「アプリケーション開発」「OpenStack」「ラージスケール運用」「トラブルシューティング」「組織論」の5つに分類し、視聴者の好みに合わせて時間がかぶらないように配置する。あえて時間と場所を制限することで、参加者をイベントに集中させ、見るだけではなく、ふれあえるオンラインイベントを目指すという。

 イベントプラットフォームは本邦初となるフィンランド産の「Brella(ブレラ)」を採用し、単なる配信のみならず、スポンサーとのやりとりやユーザーとセッションのマッチングなどにチャレンジする。また、チャットや投票はsli.do、動画配信はVimeoを採用。セッション内容はもちろん、新しいオンライン体験という点でも注目したいイベントだ。

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