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GWF-A1000 開発者インタビュー

G-SHOCK「FROGMAN」初アナログモデル誕生の背景とブレイクスルー

2020年06月19日 10時00分更新

文● 太田百合子 編集●飯島恵里子/ASCII

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GWF-A1000は大型のリュウズを採用

衝撃を受けても割れや浸水がない、しかし操作しやすい「リュウズ」という難題

 FROGMANシリーズでは初めてとなる、大きなリュウズの採用も難しいチャレンジと言えるひとつだ。

 「アナログ時計ですので、グローブをつけていても操作しやすい大きめのリュウズを採用したのですが、このようにボタンが飛び出しているデザインはFROGMANでは初めて。ボタンが衝撃を受けてもケースが割れたり浸水しないように、ぎりぎりまで調整しました」。リュウズはもちろん、リュウズの上下にあるボタンも水中でも操作できる仕様にしなければならない。これを実現するためにボタンシャフトにはそれぞれ少しずつ素材の異なる、3種のガスケットが採用されているという。

上部はメタルリングから始まり、最後にムーブメント類がモノコックケースに収められるGWR-B1000の構造図

 平山さんによれば、カーボンモノコックケースにモジュールを収め、上からサファイアガラスと一体化したステンレススチール製のメタルリングを重ねて、6本のビスで固定。多めにビス止めすることで、ケースの防水性能を高めている。さらにその上からもうひとつのメタルリングを重ね、4本のビスでケースやバンドとつないでいる。「FROGMANシリーズはケースに対して、バンドがやや右寄りにアシンメトリーに付いています。左手に着けて手首を返したときに邪魔にならないように、ダイバーの活動を考えたデザインアイデンティティですが、カーボンモノコックケースでこれをどう実現するかは難題でした」。

機構開発統轄部 平山 千さん

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