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「しごとコンパス」の機能拡充を発表、20社はトライアル導入済み

パナソニック働き方改革ツール、コロナで需要急増の理由

2020年06月12日 17時30分更新

文● 貝塚/ASCII

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パナソニックが「しごとコンパス」の機能拡充と、レッツノートの法人向けモデルの発売を発表

テレワーク管理に役立つ「しごとコンパス」

 パナソニックは6月11日、法人向けの働き方改革支援サービス「しごとコンパス」に機能を追加し、6月下旬にも提供を開始すると発表した。

 「しごとコンパス」は、従業員のPCの稼働状況やアプリの使用時間などを可視化するクラウドベースのサービス。今回の機能拡充で、「Microsoft Outlook」や「iCal」との連携が可能になった。

 これにより、管理者はPC使用時間、使用アプリ、予定表などから総合的に従業員の作業状況を把握できる。テレワーク時の労働状況の把握や労働管理の管理が適性にできるようになり、長時間労働の抑制や、早期の課題対策検討に役立つとする。

ビジネスパーソンの77.5%
「生産性の高まり感じられない」

77.5%のビジネスパーソンが、生産性が高まっていると「感じていない」

 同社の調べによれば、77.5%のビジネスパーソンは、コロナ流行後のテレワークによって、生産性が高まっているとは感じていないという。

 内訳として、子育てや育児に時間を取られたり、情報漏洩に対する不安、十分なネットワーク環境が用意できていない、パソコンの動作が重いといった事情が見られる。

 同社は、失敗しない働き方改革は「社員の幸せ」と「会社の成長」の両方が必要であると述べる。発表会において、パナソニック コネクティッドソリューションズ社 モバイルコミュニケーションズ事業部 営業企画部 部長 中島 弘太郎氏は「しごとコンパスを使うと、活動状況一覧と、活動状況分析を一覧表示できる。『会議が多かったから、パソコンの業務がうまく進まなかった』など、振り返りにも活用できる」と説明した。

グラフで実労働時間と、申告した労働時間の乖離をひと目で確認できる

 「仕事を見える化すると、労働時間が管理者に伝わる。申請した就業時間と、パソコンを作業した業務時間の乖離をグラフ化できるため、テレワークにおいても、管理者は従業員の管理がしやすくなり、従業員は、『ちゃんと働いていることを上司にわかってもらえる』というメリットがある」(中島 弘太郎氏)。

Outlookとの連携により、テレワークでも従業員の労働状況の管理がしやすくなった

 販売計画としては、2021年の3月までに、20万ライセンスの導入を目指す。また同社の説明によれば、コロナ後の自粛期間において、100件以上の問い合わせがあり、すでにその内の20社程度がトライアル利用をしているという。この数値は、直近の数ヶ月と比較すると、6倍程度といい、社員の働き方を気にしている企業が増えている事情が伺える。

 なお、しごとコンパスは、常時バックグラウンドで立ち上げておくことでPCからログを取得し、クラウド上にアップロードする仕組みだが、セキュリティー対策ソフトなどと比べれば、取得するログは限定的であり、PCの処理性能に大きな影響を与えない特徴もあるとした。

レッツノート法人向けモデル 6月に発売

 あわせて同社では、モバイルノートPC「レッツノート」の「LV9」「SV9」「QV9」シリーズ法人向けモデルを6月下旬にも発売する。

 インテル10世代Coreプロセッサーとなる「Core i7-10810U」や「Core i5-10310U」を搭載するモデルを用意。4G LTE対応モデルも用意するほか、最新の無線LAN規格となるWi-Fi 6にも対応。シリーズではおなじみの有線LAN端子もそなえる。

 日によって在宅と出社が混在するスタイルにも対応しやすく、さまざまな働き方に対応できるとし、「ソフトとハードの両面から、ニュースタンダードを支える」とした。

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