改善希望点はあるがユーザーの一人としてエールを送りたい
魅力的なデュアルディスプレーのZenBook Duoではあるが、今後、改善してほしい点もまだまだ多い。まず一番目は、別の場所にあったらとてもZenBook Duo用とは思えない小さくはないACアダプタと太いACケーブルだ。すでにUSB PD対応のType-Cからの給電は当たり前だろうと思う。
そしてもうひとつは、microSDカードを挿入したときに端が本体より出っ張らないようにツライチにして欲しい。もはや取り付け取り外しはそれほど頻繁にあるとも思えない。最悪今の状況でも出っ張ったmicroSDカードの左右に同じ高さのガードは欲しいところだ。
最後になったが、これだけ楽しい変態ガジェット系パソコンだが、メインディスプレーとセカンドディスプレーの輝度差はやっぱり気にかかる。特に前述したようにセカンドディスプレーは正面から見ずに手前45度から60度くらいから俯瞰するイメージなので余計に暗く見えてしまう。
現在のところ、改善策はセカンドディスプレーの輝度調整を最大化することと、付属のリトラクタブルな折り畳みスタンドを使用するしかない。筆者は、テストを兼ねて市販のより大きな角度をつけることのできるスタンドを購入して使っている。角度がエルゴリフトヒンジのリフトアップも含めて15度を超えるとかなり見やすくなるのでラップトップスタンドの併用も効果があるだろう。
細かなことを言い出すと、まだまだ改善点の多いZenBook Duoだが、業界を見ても平々凡々なモバイルPCが多い中、きわめて変態ガジェット的アプローチ満載のZenBook DuoはASUSがラップトップのカテゴリーを引っ張ってゆくという覚悟と気迫が見える画期的なモバイルPCだ。ユーザーの一人としてエールを送りたくなる攻めの姿勢を今後も持ち続けてほしい。
今回の衝動買い
アイテム:ASUS「ZenBook Duo」(UX481FL-HJ122T)
・購入:ビックカメラ.com
・価格:21万9800円
T教授
日本IBM社でThinkPadのブランド戦略や製品企画を担当。国立大芸術文化学部教授に転職するも1年で迷走。現在はパートタイマーで、熱中小学校 用務員。「他力創発」をエンジンとする「Thinking Power Project」の商品企画員であり、衝動買いの達人。
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