筆者のメインモバイルPCのThinkPad X390(13.3インチ)とのキーボードサイズの比較。ZenBook Duoはタッチパッドの影響でどうしてもキーピッチが狭くなってしまう。筆者はキーピッチの狭さよりも、本体幅から見てキーボード全体の左寄りが災いして当初はキー入力のミスが多かった
キーボードとタッチパッドの配置がせせこましい感じ
最も気になったのはやっぱりキーボードサイズだった。サイズというよりも、キーボードの右側に配置されているタッチパッドがキーボード全体を左側に押しやり、同時にそのスペースの小ささがキーピッチを15mm前後に押し込んでしまっており、気分的に体全体が左に寄ってしまうせせこましい感じなのだ。
もうひとつは、明るいメインディスプレーと、斜め手前から見る形になる少し輝度がオフ気味のセカンドディスプレーとの視認性の差が気になってしまう。ディスプレーを開くと自動的に本体を少し持ち上げるエルゴリフトヒンジの効果で多少は修正されるが、本体付属の折り畳みスタンドを使ってもう少し角度をつける方が見やすいかもしれない。なので筆者は今のところセカンドディスプレーを最大輝度にして使用している
起動中のアプリのタイトルバーを掴んで少しずらすと、アプリに対する操作アイコンが表示される。アイコンの上までマウスカーソルを移動して離すことで、もう一方のウィンドウへの移動やランチャーへの登録、ウィンドウサイズの最大化等が簡単にできる
2つのディスプレー間のアプリケーションの移動は通常のマルチディスプレー間の移動と同じくマウスでのドラッグで可能だが、それ以外にもユニークな方法がある。ZenBook Duoユニークのファンクションキーやランチャー内のアプリによるワンタッチスワップでも可能なのだ。
筆者がThinkPad X390+ThinkVision M14でもやっている原稿書きのときの3つのアプリ配置の雰囲気。実際にはセカンドディスプレーは操作時のユーザー姿勢とディスプレーの角度で少し見え辛い
もうひとつは、Windowsのタイトルバーをマウスで掴むと表示されるApp Switcher、Add、ViewMaxのアイコンの上までカーソルをドラッグし、お好みのアイコンの上で指を離すことで、アプリをもう一方のウィンドーにスイッチする、ランチャートレイに現在のアプリを登録する、アプリを最大化するなどを選択できる。
セカンドディスプレーに転送したアプリは最初はフルスクリーン表示されるが、タイトルバーを掴んで少しドラッグして左・中央・右の辺りに移動させて離すと3分の1サイズでその場所に固定してくれる。画面サイズやアプリの数は別に設定可能だ
ウィンドー間のスワップや最大化は実際にやってみると簡単に理解できるが、使い勝手をアップするには多少の慣れが必要だ。筆者の実際の使い方では、今使っているエディターアプリ(秀丸)を大きなメインディスプレーに配置し、すぐにシャッフルで切り替えられる背面には調べ物をするためのブラウザー(Chrome)を配置、下側の横長セカンドディスプレーには原稿写真を編集する画像アプリ(Paint Shop)を配置して使っている。
そして、一時的に画像アプリをメインで使いたい状況になればファンクションキーのスワップを押すだけで、現在はセカンドディスプレーにあるアプリがメインディスプレーに大きく表示され、そちらの作業を最適化した大きな画面で行うことができる。基本的にはマルチウィンドーでもできる操作ではあるが、決められた特定のキーに操作をシンプルに割り付けたことはおもしろい。
ドヤ顔できるZenBook Duoは見せびらかしアイテムの筆頭逸品だ!
ZenBook Duoはバリバリのお仕事パソコンではなく、2つのサイズの異なるディスプレー間で今お気に入りの画面をボタンひとつで拡大したり縮小したり、スワップしたりできるのがなかなか楽しい。ビジネスアプリでもその効果は発揮できると思うが、パーソナルユースでより楽しさを発揮することのできる新世代のモバイルPCだろう。
非常事態宣言はひとまず解除されたとはいえ、こういう時代なので、テレワークやZoomオンライン会議にもZenBook Duoを使ってみた。コンパクトな14インチサイズのモバイルPCでありながら標準でデュアルのディスプレーを備えたZenBook DuoはZoom会議でもなかなか公私ともに有用だった。

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