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アップル DAWアプリ「Logic Pro X 10.5」新機能を解説

2020年05月20日 12時00分更新

文● 田口和裕 編集●飯島恵里子/ASCII

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ドラムマシンのような使用感の「ステップシーケンサー」

 従来のピアノロールではなく、ドラムマシーンなどでおなじみのキック、スネア、ハイハットなどパーツごとにマス目を埋めていくステップ型入力システムだ。ステップ数は16〜64ステップで、ノートの追加・削除だけではなく、ベロシティーの調整やリピート、ゲート、リバース、グルーブクオンタイズの適用など、さまざまな作業を簡単にすることができるトラックメイカーには特にうれしい機能。

 ドラム音源だけではなく、ベースラインやメロディパターンを打ち込むことも可能だ。

「EXS24」の後継サンプラーが登場「Sampler」

 Logic Proの顔だった「EXS24」が、今風のUIになってアップグレード。任意のサンプルを任意の数だけドラッグ&ドロップでSamplerに取り込み、縦に重ねられた「SYNTH/MATRIX/MODULATORS/MAPPING/ZONE」の各セクションを調整していくことで、洗練されたマルチサンプル音源を簡単に作成できる。

 なお、EXS24に対して完全な形で後方互換性を実現しているので、過去のサンプルデータが使えなくなるという心配はない。

ドラッグ&ドロップだけですぐに使用可能「Quick Sampler」

 名前の通りサンプルをドラッグ&ドロップするだけで、自動的にトリム、ループ、スライスなどが施され、すぐに楽器として演奏できる音源に加工できるシンプルなツール。サンプルソースは既存のサンプルファイルだけでなく、Quick Samplerに直接録音したり、iPhoneのボイスメモなどを使用することもできる。

シンプルなドラム音源「Drum Synth」

 ドラム音源に特化した、シンセサイザー音源。キック、スネア&ハンドクラップ、パーカッション(タム、カウベル、シェーカー)、ハット&シンバルの4種類に分類された音色を、それぞれ用意されたコントローラで自分好みの音に微調整できる。

自分好みのドラムマシンを作成できる「Drum Machine Designer」

 16パッドのドラムマシンを自作できるツール。それぞれのパッドに、Quick Samplerに登録したサンプル素材やDrum Synthなどの音源を割り当て、リアルタイムで演奏したり、ステップシーケンサーやピアノロールで、パターンを打ち込んでいくこともできる。即戦力となる、さまざまなジャンルのプリセットも多数用意されている。

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