■このLEDにはオフスイッチがない
エンクロージャーの中を覗いてみよう。外観と相似形のチューブが3本立っている。それぞれのフロアにLEDが1個、トップにもまた1個。そして外周のソデに3箇所、2組のLEDが配置されている。計12個。
うっかり「ソデ」と書いてしまったが、これはライブハウスのステージと、そこに立つバンドメンバーを抽象化したものらしい。
フロントマンには、先ほどのお星様と「QAD-M016F」の文字。サッポロ黒ラベルのキャンペーンでもらえるグラスのようだ。そしてバックの2本には「QAD-M016R」とあって、Rはたぶんリアってことだろう。記号で呼ぶのも何なので、お星様は「ボウイ」、後ろの2本は「ボブ1号」「ボブ2号」と呼ぶ事にした。
LEDの光り方は3モードあり、「ビート」は賑やか、「アンビエント」はソデ中心、そして「キャンドル」は入力に関係なくゆらゆら煌めく。設定はどうあれ音を鳴らさず放っておくと、勝手にキャンドルへ移行するので、寝落ちした際にはいい感じの常夜灯になっている。ちなみにバンドの結束を示すかのように、ボウイとボブの間に光り方や光量の差はない。
私は照明さんでもいるかのようなシンクロ感ばっちりのビートが好きだ。これを景気良く光らせるには、スマートフォンのような再生側の音量を最大にして、スピーカー側で音量を調整するといい。スピーカーに入力する信号を大きくすれば、明滅のコントラストが高まり、より賑々しくなる。不景気にしたければ、その逆だ。
LEDはそれぞれ反応する領域が異なり、トップはボーカルのような中音域の持続音、フロアはドラムのようなアタック成分に反応しているように見える。ソデの対応はいまいちつかみきれないが、音楽の展開に合わせて明滅している雰囲気は感じる。
LEDで一番大事なところは、明滅をオフにするモードがないことだ。電源を入れたら何かしら光っている。つまりスピーカー出力と同じ扱いで、賑やかしのためのオマケじゃないのだ、はっはーん。
さあ、ここからが困ったオカルトの世界です。